【阪神】球児、獲得決定的!今週中にも3年ぶり古巣復帰

2015年6月1日6時0分  スポーツ報知
  • 阪神時代の藤川
  • 阪神時代の藤川

 阪神が米大リーグ・レンジャーズを自由契約となった藤川球児投手(34)を獲得することが31日、決定的となった。すでに条件提示を済ませていたことが判明。日本の他球団は獲得を目指しておらず、藤川本人は今週中にも結論を出す見込みだ。火の玉ストレートでファンを魅了してきた右腕の、3年ぶりの古巣復帰が秒読み段階に入った。

 抜群のカリスマ性を誇った元守護神が甲子園に帰ってくる。阪神から獲得オファーを受けている藤川が、今週末にも結論を出すことが明らかになった。球団関係者は「あとは藤川投手がどういう決断をしてくれるかではないだろうか」と、入団交渉が大詰め段階に入っていると明かした。

 阪神は藤川が自由契約となった5月25日に、代理人の団野村氏を通じて初めて接触した。高野球団本部長は「一応、コンタクトは取っています。状況調査ですね」と正式オファーには至っていないことを明言していたが、その後、帰国した本人とも会談。水面下でも連絡を取り、下交渉を進めてきた。

 球団内では2013年6月に右肘手術を受け、今季もメジャー2試合で勝敗なしの防御率16・20に終わった藤川のコンディション面を懸念材料に挙げてきた。さらに、若手育成に逆行するという意見も噴出。総合的な判断から、条件面は今季のレンジャーズの年俸と相応の100万ドル(約1億2400万円)前後に設定したもよう。阪神に在籍した12年の年俸4億円には届かないが、複数年契約なども視野に決着に向かっているようだ。右肘の状態が連投に向かなければ、入団後は抑えやセットアッパーではなく、先発に転向する可能性もある。

 球界関係者の話を総合すると、藤川にオファーを送っている日本球団は阪神だけ。現役を続けるには、縦じま復帰の選択肢しかない。米大リーグ挑戦を決めた12年12月には「一年でも一日でも阪神のユニホームを着るチャンスがあればいい。もう一回、優勝パレードをやりたかった」と名残惜しさも見せていた球児。火の玉ストレートが甲子園でうなりを上げるのは、時間の問題だ。

 ◆藤川 球児(ふじかわ・きゅうじ)1980年7月21日、高知県生まれ。34歳。高知商から98年ドラフト1位で阪神入り。快速球を武器に最優秀中継ぎ、最多セーブを各2度受賞した。12年終了後に海外FA権を行使し、米大リーグのカブスに移籍したが、右肘を痛め、13年6月にトミー・ジョン手術を受けた。今季からレンジャーズに移籍したが、2試合の登板に終わり、自由契約となった。184センチ、86キロ。右投右打。

  • 楽天SocialNewsに投稿!
プロ野球 日本ハムオリックスソフトバンクロッテ西武楽天ヤクルトDeNA中日広島阪神巨人
報知ブログ(最新更新分)一覧へ
今日のスポーツ報知(東京版)