[PR]

 知的障害のある娘を殺害したとして、北海道警は28日、札幌市西区西野2条3丁目、無職佐藤和子容疑者(64)を殺人の疑いで逮捕し、発表した。佐藤容疑者は「自分が死んだら娘が1人になるのがふびんだった」と供述しているという。

 道警によると、佐藤容疑者は27日午前11時ごろ、自宅で娘の由紀子さん(42)の首を刃物で刺して殺害した疑いがある。由紀子さんは首に複数の傷があり、部屋のベッドで血を流して倒れていたという。

 佐藤容疑者は、妹に電話で「娘を殺した」と連絡。その後、行方がわからなくなっていたが、同日夕方、北海道石狩市内で捜査員に発見された。佐藤容疑者の首には刃物で切ったような傷があり、道警は、自殺を図った可能性もあるとみて調べている。

 由紀子さんは北海道江別市内の障害者支援施設に入所。平日はこの施設で暮らし、週末に自宅に戻る生活だった。16日に帰宅して以降、施設に戻っていなかったという。