2015年5月28日17時43分
「早く質問しろよ」――。新たな安全保障関連法案を審議する28日の衆院特別委員会で、安倍晋三首相がこんなヤジを飛ばし、審議が紛糾した。民主党の辻元清美氏が自衛隊のリスクなどについて質問している最中、過去の首相答弁を引用しようと、間を明けた瞬間のヤジだった。
辻元氏はその場で「人の生死とか戦争に関わる話。情けない気分になった」と抗議。首相は「(辻元氏が)延々と自説を述べて質問をしないのは、答弁機会を与えないことなので『早く質問をしたらどうだ』と言った。言葉が少し強かったとすれば、おわび申し上げたい」と釈明した。
民主党の枝野幸男幹事長は記者団に「質問にあたって自らの考えを話すのは当然の権利だ。首相としての資質に欠ける」と反発。維新の党の柿沢未途幹事長も「これを繰り返していたら、委員会を開かせないくらいの対応をしていい」と語り、審議を拒否する可能性にまで言及した。
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