日本証券業協会の稲野和利会長は27日の定例記者会見で、29日に解禁される株式投資型クラウドファンディングに関して「研究や技術開発を進めたい企業を支援する仕組みでイノベーションにつながり意義は大きい」と話した。利用する企業などには「投資家保護の観点から適切な審査を期待する」とした。
足元の株式相場は日経平均株価が9連騰し、東証1部銘柄のPER(株価収益率)が17倍強に達している。過熱感を指摘する声が出ていることについて問われると「日本企業の経常利益は2016年3月期も過去最高を更新する見通し。PERだけでは買われすぎとは言えない」と指摘した。また2万円台定着には「企業業績が堅調に推移することが必要」との見方を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
稲野和利、クラウドファンディング