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強毒の炭そ菌 米国防総省の研究所が誤送付
5月28日 13時01分

アメリカ国防総省は、毒性の強い物質の炭そ菌が、西部ユタ州の研究所から国内の研究所や韓国にあるアメリカ軍基地の施設に誤って送られたことを明らかにしました。職員などへの感染はこれまでのところ確認されていないとしながらも、念のため調査を続けることにしています。
アメリカ国防総省のウォレン報道部長は27日、ユタ州にある国防総省の研究所から毒性の強い物質の炭そ菌のサンプルが、アメリカの9つの州にある研究所や韓国中部にあるアメリカ軍のオサン(烏山)空軍基地の施設に誤って送られたことを明らかにしました。
ウォレン報道部長は「一般の住民への危険はなく、研究所の職員が炭そ菌に感染した例は確認されていない」としながらも、CDC=疾病対策センターと協力して、感染のおそれがないかどうか念のため調査を続ける方針を示しました。
また、オサン空軍基地によりますと、炭そ菌のサンプルに22人の職員が接触した可能性があったため、検査などを行った結果、感染の兆候は見られず、サンプルは廃棄したとしています。
炭そ菌は生物兵器にも使われるおそれがあり、アメリカでは、同時多発テロ事件の起きた2001年に炭そ菌の入った手紙が議員事務所などに郵送され、死者も出ているだけに、アメリカ社会で関心を集めています。

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