東日本旅客鉄道(JR東日本)は7月3日、上越線の高崎―水上間にC61型蒸気機関車が引く快速列車「SL蛍」号を運転する。「みなかみ町ホタルの里」のホタル観賞シーズンにあわせて運転するもので、上り列車は水上駅午後8時55分発、高崎午後10時45分着。この区間でSLが夜間運転するのは平成に入って初めてという。
茶色に塗られた旧型客車を使う。特急券などは不要だが、全車指定席のため運賃のほか指定席券を事前に購入する必要がある。JR東日本高崎支社は「昔懐かしい夜汽車の雰囲気を味わってほしい」と話す。
JR東日本は5月、信越本線の高崎―横川間にD51型蒸気機関車が引く快速「DL・SL YOGISHA碓氷」を運転した。横川駅に転車台がないため片道はディーゼル機関車がけん引したが、上りの高崎着は夜9時台。これが「平成初のSL夜行便」で、指定券は発売から1週間ほどで完売した。8月21日と9月25日にも、同じルートと時間帯に「SL夜汽車」を運転する。
東日本旅客鉄道