こんにちは。ゲーム大好きヨシダです。
いつものように
スマホのゲームを
ダラダラやっていた時のこと。
……。
な、なんということだ。
今までは課金をしなくてもいい感じで進めてこれたのに、
ある時点から敵が倒せなくなり、いっこうに先に進めなくなってしまった…!
同じ経験をしている人もいるかもしれないが、
いわゆる「無課金の壁」にぶち当たってしまった…!!
あかん、これはあかんでぇ!
もうガチャでレアキャラGETしなきゃどうにもならんでぇ!
よし、こうなったら、
課金や!!
もう恥も外聞も捨てて、ゲームを有利に進められる課金アイテムを入手するために、課金するっきゃない!!
というわけで
当初のポリシーはどこへやら、いざ課金をしてしまおうと思ったその時、
!!
なにっ!?
課金をするためには、お父さんかお母さんの承諾が必要だと・・!!
なん………だと!!!
……!!
!!
よし、それならば実家に行って親に承諾してもらおうではないか!
マジかよ!!
ということで、
このたびは、
課金の承諾を親から得るために、
本当に実家に来てしまったのであった。
なんというあるまじき帰省。
そしてさらに...
このたびは親の承諾を得るために、
ちゃんとパワポでプレゼン資料を用意してきたのであった!!
マジかよ!!!
課金の必要性を説得するためのパワポとは一体いかなるものなのか?
謎は深まるばかりだが、
なんだか事情がよくわかりようもない父親をそのまま席に着かせて、
「こんにちは」と礼を交わす。
それでは、父親に課金の承諾を得るための
熱いプレゼンがスタートだ!!
スライド1 どういうプレゼンかを知ってもらう
いきなり件名からして、大人のプレゼンとしては「ない」案件だが、この際しょうがない。
ちなみにスマホゲームにおいての課金アイテムというのは、魔法石とかオーブとか石的なモノが多い。そこで、パワポのデフォルト画像に入っている箇条書き表記の際などに使うアイコン画像を適宜散らして、そんな石たちを具現化したというわけだ。
この満足感、おそらく伝わらないだろう。
スライド2 話す順番を明確にして中身を大まかに説明する
まずはプレゼン的にはありがちな
今回のプレゼン内容を最初にわかりやすく伝えるインデックス。
ちゃんと列記してはあるが、伝えたいことはしょうもない。
ちなみにデフォルト画像にてスマホを画像で表したかったのだが
古いパワポだったからか、一番スマホっぽいものが
これだった。
下部の謎の接続部などは見て見ぬフリして、なんとかスマホだとみなしてほしい。
スライド3 現状ある問題をわかりやすく簡潔に説明する
最初に現状課題として課金の必要が発生してしまういわゆる「無課金の壁」についてだが、
壁をグラフの図によってうまいこと表現している点はぜひ僕を褒めてほしい。
スライド4 問題点を具体的に説明する
そして具体的な「無課金の壁」の例。
スマホゲームが好きな方には「無課金あるある」としてわかっていただけるかと思う。
わからなかったらごめん。
スライド5 問題を解決しないと今後どうなっていくかを喚起する
次に課金しないことで今後どんなひどいことになるかという話。
プレゼン的には、息子がこんなにも悲惨な目にあうことを伝えることで父親の情に訴えようという魂胆だ。
父親に伝わっていることを願いたい。
スライド6 数値的なデータで説得力をつける
そしてプレゼンでは欠かせないデータ。数字でリアルを訴えるのだ。
「課金してよかった」が9割、とくくっているが、よく見たら「よくない時以外はよかった」など、それって「よい」のか、というものも混じっていたりする。
こういうデータのトリックは高等技術として知っておこう。だませてない気はするが。
スライド7 体験談や経験談で更に説得力をあげる
そしてさらにデータとして説得力のある、体験者たちの声。
すべて同一人物という説もあるが
プレゼンではさらっといくのがプロである。
スライド8 先方に対してのメリットを提示する
そしてあらためての課金のメリットを。
まずはプレゼンにて入れておくとそれっぽくなる会社業界流行りワードC to C(消費者 対 消費者)においてだ。
とにかくWIN-WINといってメリットだらけをアピールすることが大切だ。
父親の写真は各自なんとかするといい。
スライド9 当方やその他のメリットを提示する
また違った確度の課金のメリットとしては
会社業界流行りワード C to B(消費者 対 企業)においてだ。
やはりとりあえずWIN-WINといっておけばそれでいいだろう。
スライド10 危機回避対策を説明することで安心感を与える
そしてリスクヘッジもあらかじめ伝えておく。
危機管理的なそれっぽいことがいろいろ書いてはあるがシステムとしてはよくわからない。つまりは、ただのツイッターのようである。
スライド11 補填案を明確にして現実性を高める
そしてコストの捻出策も一応伝えておく。
各施策あまりに生々しくて我ながら泣けてきた。
スライド12 改めてお願いをする
そして結論ということで、最後にあらためて訴えておきたいと思う。
これにて僕のプレゼンは終了!
では果たして、一通りプレゼンされた父親の反応はいかに!?
「……」
「じゃぁしょうがない、承諾」
異様な息子を不憫に思ったのか、ついに承諾してくれたのであった!
ありがとう親!
やった!これで晴れて
スマホゲームに課金できることになったのであった!
これでガチャもやりまくりや!
バラ色の課金ライフがスタートやでぇ~~!!
…というわけで
今回は無事承諾を得ることができたようなので、 課金に対して親の承諾を得られずに困っている人は、今回のこのパワポプレゼンをぜひ参考にしていただけたらと思う。
(参考にならないかもしれないが。)
まぁ今回は完全にパワポのムダづかいであることは、自他ともに認めるところだが、
いずれにせよ社会人になると相手から承諾を得るという作業がとても重要になってくるので、こちらの思いを数々の説得材料を使ってロジカルに伝えていく説得の流れ等は
ぜひ参考にしていただけたらと思う。
(参考にならないかもしれないが。)
…ちなみに
スマホでの先ほどのユーザーへの課金注釈画面をよく見てみたら
課金の承諾を得る必要があるのは未成年の方に限るようなので、今回の愚行は完全に徒労であったことが明らかになったが、もうヨシとしたいと思います。
ではまた失礼いたします。
作者:ヨシダプロ
多摩在住のイラストライター。諸メディアでフマジメなイラストや文章を描く一方、会社員時代にはマジメな雑誌の編集長等もしたりして、現在に至る。
HP:ヨシダプロホムーページ Twitter:ヨシダプロ (@yoshidapro) | Twitter