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5月13日の巨人戦でも7回5安打1失点と、勝利はならなかったものの復調の手がかりはつかみつつある大瀬良大地。
photograph by Nanae Suzuki
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広島・大瀬良の初白星に隠された、
優勝した24年前との奇妙な一致。

Number編集部 = 文

text by Sports Graphic Number

photograph by Nanae Suzuki

 そのとき、編集部は重苦しい空気に包まれていた――。

 7年ぶりに日本へ帰ってきた黒田博樹と広島カープの特集を組むことが決まり、シーズン前から広島入りして取材を進めていた。「Number」創刊35年にして、初めての広島カープ特集。それは企画会議での編集長の一言から始まった。

「なんじゃいうても、今年は黒田とカープで決まりじゃけん!」

 ところが、幕をあげるや、当のカープは3月31日のDeNA戦から4月7日の巨人戦で7連敗。威勢のいい啖呵も虚しく響く。早くも2勝8敗だ。開幕戦ではエース前田健太が勝てず、その時点で勝ち星をあげていたのはジョンソンと黒田だけだった。

 7連敗が確定した瞬間、編集長はテレビの前から早々に立ち去った。背中の緋鯉がいつにもまして紅潮していた。

7連敗は大瀬良大地で始まり、大瀬良で終わった。

 振り返れば、この7連敗は大瀬良大地で始まり、大瀬良で終わった。初先発のDeNA戦は守備の綻びをきっかけに初回から4失点し、打線が追い上げたものの6-7。2回目の先発となる巨人戦でも1-2と、1点差の敗戦。延長11回、守備の乱れからの失点だった。負けこそつかなかったが、大瀬良はなかなか初勝利に恵まれない。

 先発3回目となる4月21日の巨人戦、続く4月28日のDeNA戦でも大瀬良は負けた。これでカープはGWを前にして、8勝15敗の借金7。最下位街道からは、夜明けの気配さえ見えなかった。

 黒田が投げれば何かが変わる。そう信じてマウンドを見つめていた5月1日のヤクルト戦。「登板するのは、いつもしんどい」とインタビューでも語っていた黒田だが、その日の表情は明らかに普段よりも辛そうだった。制球が定まらず3回までに5失点。ついに背番号15に黒星がついた。

【次ページ】 「黒田、右腓骨筋腱周囲炎により登録抹消とのこと」

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