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東急追突事故 雪や油混ざりブレーキの効き不十分か5月28日 10時23分
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去年2月に起きた東急東横線の電車の追突事故で、国の運輸安全委員会は、線路に積もった雪や車輪に残っていた油などが液体状に混ざり合って、車輪とブレーキパッドの間に入り込んだため、ブレーキが十分に効かなかった可能性があるとする事故調査報告書を公表しました。
関東などで大雪となった去年2月、川崎市にある東急東横線の元住吉駅で停車中の電車に後続の電車が追突し、乗客72人がけがをした事故について、運輸安全委員会は事故調査報告書を公表しました。
それによりますと、後続の電車は追突する624メートル手前で非常ブレーキをかけましたが、線路に積もった雪や車輪に残っていた油がブレーキパッドの付着物と液体状に混ざり合って車輪とブレーキパッドの間に入り込んだため、ブレーキが十分に効かなかった可能性があるとしています。
ブレーキパッドの付着物はおよそ半数の車輪で確認され、車輪やレールが摩耗して出た鉄の粉や、脱線や騒音を防ぐためにレールに塗布される液体、それに油が掃除されないまま堆積したものと考えられ、運輸安全委員会は再発防止策として、定期的に付着物を取り除く必要があると指摘しています。
また、事故当日は徐行運転などの規制は行われておらず、積雪が多く車輪と触れるおそれがある場合はブレーキの効きが低下することを考慮して、早めに速度規制や運転中止を行うよう規制を見直す必要があると指摘しています。
それによりますと、後続の電車は追突する624メートル手前で非常ブレーキをかけましたが、線路に積もった雪や車輪に残っていた油がブレーキパッドの付着物と液体状に混ざり合って車輪とブレーキパッドの間に入り込んだため、ブレーキが十分に効かなかった可能性があるとしています。
ブレーキパッドの付着物はおよそ半数の車輪で確認され、車輪やレールが摩耗して出た鉄の粉や、脱線や騒音を防ぐためにレールに塗布される液体、それに油が掃除されないまま堆積したものと考えられ、運輸安全委員会は再発防止策として、定期的に付着物を取り除く必要があると指摘しています。
また、事故当日は徐行運転などの規制は行われておらず、積雪が多く車輪と触れるおそれがある場合はブレーキの効きが低下することを考慮して、早めに速度規制や運転中止を行うよう規制を見直す必要があると指摘しています。