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気仙沼湾シンボル「かまぼこ体育館」6月解体

まもなく解体される旧気仙沼女子高の校舎

 気仙沼湾を見下ろす高台にあり、かまぼこ形の体育館が親しまれてきた宮城県気仙沼市の旧気仙沼女子高校舎の解体が、6月1日に始まる。跡地に災害公営住宅を建設するためで、地元住民は別れを惜しんでいる。
 校舎は1971年12月に完成。半円形の屋根を持つ最上階の5階の体育館は「かまぼこ体育館」と呼ばれ、湾のシンボルのひとつとなった。
 同高は少子化や東日本大震災の影響で2014年3月に閉校。気仙沼市は女子高跡地を含む入沢地区に災害公営住宅(61戸)を建てるため、今春、解体準備に入った。校舎は8月いっぱいで取り壊される。
 近くの仮設商店街でたい焼き店を営む小野寺千代子さん(58)は「(解体が近づき)校舎にカメラを向ける人が増えた。復興のためだから仕方ないが、湾のシンボルだったので寂しい」と話した。


2015年05月28日木曜日

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