二村ヒトシと川崎貴子の「愛する技術」
2015年05月28日(木) 二村 ヒトシ,川崎 貴子

【第1回】自分のことが好きになれないあなたへ。程よい「自己肯定感」があれば恋愛の呪縛から解き放たれる!?

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二村ヒトシさんと川崎貴子さん
AV監督と女性社長という異色の組み合わせの二人が、自分のことを好きになれない現代人の"自己肯定感"に迫る! AV監督でありながら、モテや恋愛についての著作を持つ二村ヒトシさん。かたや、女性の転職支援や女性活用のコンサルティングの会社を経営し、自身も恋愛・結婚の諸問題に悩みながら考察を深めてきた川崎貴子さん。二人の共通テーマである恋愛を軸に、人の心の根本にある"自己肯定感"の問題を解き明かしていきます。第1回は、「恋愛工学」「岡田斗司夫事件」「恋愛おじさん」など、現代のビジネスマンにおける恋愛トレンドを、アラサー女子の編集Sと一緒に概観していきます。(構成:崎谷実穂/写真:瀬野芙美香)

 現代の若い女子は「またまたの術」が使えない

二村ヒトシ(以下、二村) この連載では「恋愛や仕事に悩んでいる男女」に向けて、その根底にある"自分のことが好きになれない" 問題、つまり"自己肯定感の喪失"をテーマに語っていきます。そのテーマを掘り下げるために、恋愛の話から始めたいと思うんです。なぜかというと、僕の本業はセックスを扱うAV監督であり……。

川崎貴子(以下、川崎) 私は経営者でありつつ、恋愛・結婚をテーマにしたコラムをよく書いている。恋愛について語るというのが、我々の共通項なんです。そして恋愛をうまくいかせるためには、自身の自己肯定感と向き合わざるを得ないものですからね。

二村 というわけで、まずは助走がてら「恋愛工学」の話をしたいと思います。

川崎 恋愛工学、流行ってますね。『SPA! 』でも特集されたとか。

二村 恋愛工学はもともと、藤沢数希さんというかたが始めた、金融工学の理論を恋愛に応用したテクニックです。彼は2005年頃からブログで恋愛工学の記事を書き始め、それを2012年に有料メルマガにして、今はcakesというメディアで、恋愛工学を解説する「ぼくは愛を証明しようと思う。」という小説を連載なさっています。

川崎 恋愛工学の記事を全部読んだわけではないんですが、「タイム・コンストレイント・メソッド」とか「ACSモデル」とか「聖帝十字撃」とか、よくわからない単語をやたら使いますよね。(参考:恋愛工学が謎タームばかりでめっちゃキモ面白い件−青柳美帆子のまとめ)しかも、女性はディスった方がいいとか、女性に対する尊敬がまったく見られない。

二村 ところが、あれって、効く女性には、たしかに効いちゃうんだよね。だからヤバいんだけど。

――効く女性の共通条件って何なんでしょう。

川崎 恋愛経験のなさだと思います。いろいろ男の人とある程度接してきた女性なら、恋愛工学の底の浅さというか、女性を人間として扱ってないってことはすぐわかります。でも、恋愛工学のターゲットとなる若い女の子って、今まったく口説かれ慣れてないんですよね。

二村 若い男性が草食化してるから?

川崎そうです。だから、かわいい子でも、口説かれたり迫られたりするとびっくりしたり、めずらしいからうれしくなっちゃったりするんですよ。私の周りの肉食系既婚おじさんたちも、今の若い子はすぐ口説けると言っていました。むしろ、40以上のバブルの空気を嗅いだことのある女性のほうが口説けないって。それは、若い時に口説かれ慣れているから。

二村 いろいろ経験してる女性や、若い人でも「興味を持てない男から口説かれても始まらない」と思ってる女性は、「またまたぁ」って言って、逃げることができるんだよね。

――えっ、「またまたぁ」って言うだけでいいんですか?

二村 男性の目をしっかり見て、笑って「またまたぁ」と言えば、たいていの場合、身を守れます(笑)。

――忍法「またまたの術」……! (笑)

川崎 たしかに40歳以上は「またまたの術」、すぐ発動できますね(笑)。あとは、ロマンティックにあこがれている女性や、うっとりしたいと思っている女性は、恋愛工学が効いちゃうかも。

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