大原扁理さんの「20代で隠居 週休5日の快適生活」を読みましたぁ~
いや~、大原さん、マジで凄い人です。
まずは、大原さんのプロフィールをご覧ください。
愛知県生まれ。東京都在住、高校卒業後、3年間ひきこり、海外一人旅を得て、現在隠居5年目。
えっ?何があった?と思いますよね(笑)、面白い人生を歩んできた感がプロフィールから滲み出ています。さらに、本の背表紙には、こんな事が書いてあります。
ひきこりじゃない、フリーターでもない、究極の遊び人生「隠居」ご提案!文句なし!
・・・私にとって、贅沢は遠くの友人みたいなもの。ホームレスが世捨て人なら、隠居は世離れ人。都会の誘惑とは意識的に距離を置き、完全には捨てない。ここがポイント。
二十歳過ぎたら、人生は引き算で、周囲のモノも人との付き合いも削ぎ落とし、わが生活の快適と気楽さだけをめざす週休5日制。
これはひとつのライフスタイル。21世紀版都市型隠居なのだ。
心の中で「うぉ~、いいぞぉ~、いいぞぉ~、素晴らしい!」と、叫びました!
おまけに、推薦文には、辛酸なめ子先生の素敵な言葉があるんです!
隠居男子がブームになれば、日本の未来はちょっと明るいです
この本があればたぶん無人島でも生き延びられます!
「よーし、買う!」と思って買っちゃいました(笑)、いつも出版社の思惑通りに買っちゃうんですよ
でも、我々のような貧乏人、貧困予備軍には、大原さんの「隠居」という発想が必要です。
いや、もしかすると、日本全国民に必要な発想なのかもしれません。
なぜなら、当ブログで何度かお伝えしているように、非正規雇用が五人に二人の時代になり、少子高齢化で今後、ますます働き手がいなくなって行くからなんですよ
そんな現代に必要なのは、起こりえない経済成長を宗教のように信仰する事ではなく、貧乏を肯定して行く貧乏肯定論を推し進めて行く事なんだ、と思うんです。
もちろん、若い働き手の全員が隠居してしまったら、世の中が成り立たなくなるでしょう。
でもね、たとえば、仕事があまりにも忙しすぎて、精神的に疲れて来たとします。
そんな時、「このままだとウツになっちゃうから、一か月だけ隠居生活をしよう」と思うだけで、だいぶ気が楽になると思いませんか?
経済成長が今後ないにも関わらず、何でこんなに働くの?と疑問に思っているそこのあなた!
自分の思考回路に隠居という文字をインストールして、もっと気楽に生きてみませんか?
今日のテーマは、「隠居」でぇ~す
隠居生活者とミニマリストはすごく似ている!
ミニマリストとは何か?解らない方のためにご説明しますね
簡単に言うと、必要最小限主義者のこと。要するに、本当に必要なものかどうか?を考えて、なるべく物を持たない暮らしを考えて行くという生き方です。
で、「20代で隠居」を読んだ時、真っ先に思い浮かんだのは、このミニマリストという言葉でした。
だって、大原さんの生き方って、完全にミニマリストなんですもん!それも、僕のような中途半端なミニマリストじゃない。正真正銘のミニマリスト、最強のミニマリストなんですよ
きっと、人はミニマリストを究めると、隠居生活が出来るようになるんでしょね笑
本に書いてあった大原さんの哲学、暮らし方をご紹介しましょう
ほとんどお断りしているんですけど、たまに人に会う機会があったりして、「何をしているんですか?」と、聞かれるとすごーく困る。
正直、仕事は暇つぶし程度にちょびっとだけしていますが、職業と呼べるほどコミットしてるわけでもないですし・・・・
「週休5日みたいな感じなので、わりと遊んで暮らしています」とか、「とくに言うほどの事は何もしていません」などと気分で答えたりするので、聞くたびに答えが変わってくる。
おいしい野草生活。
ずっと不思議に思っていたことがあります。よく近所を散歩していると、庭に植えた柿の木や、ぶどうの木に実がなっているのに、全然収穫されず、そのまま鳥についばまれたり、腐って落ちてしまっているところを目撃します。
(中略)食べ物は、スーパーで買うもので、そのへんで採ってくるものではない、という考えなのでしょうか。なんか不自然。
昔の人は、木の実とか、野草とか、山菜を食べて生きていたんじゃないのかしら。
そこで隠居を始めてから本などを少しずつ読んで、野草を採って来て食べるようになりました
まだまだご紹介しておきたいエピソードはありますが、これだけでも大原さんが一流の隠居的ミニマリストである事が分かりますね。
貧乏人と隠居的ミニマリストの違いは、誘惑に弱いかどうか?!
先ほどもお伝えしたように、今は5人に2人が非正規雇用で働いている時代です。
だから、大原さんレベルの貧乏人って、実はたくさんいると思うんですよ
しかし、大原さんと僕らのような貧乏人、貧困予備軍とでは大きな違いがあります。
それは、貧乏を楽しんでいるかどうか?です。「20代で隠居」を読んでみると、分かるんですが、卑屈になったり、ウジウジしたり、金持ちに嫉妬したりする部分がありません。
それはそうですよね?ウジウジしながら、隠居生活をしたら、辛すぎてやってられない。
だから、大原さんのような超一流の隠居的ミニマリストになるためには、誘惑に負けない思考回路が必要なんです。
今、多くの貧乏人は自分の嫉妬、卑屈、妬みのやりどころに困っています。
やっぱり、お金持ちのように豪快に遊びたい、はしゃぎたいという気持ちが強いと思うんです。
何を隠そう(べつに隠す事ないけど笑)、僕も誘惑に弱い貧乏人です。
たとえば、友だちに「今度、飲み会来ない?可愛い女の子もいるよ」とか言われると、「えっ?行く!行く!絶対に行く」とか言って、会費3000円ぐらい払って参加しちゃう(笑)
他にも、バイトの後に、「疲れたから一杯飲んで帰るか!」と、コンビニに行って、スミノフを買って、飲んじゃう。
カッコつけて、サンマルクよりもスタバに行く(笑)、などなど、誘惑に負けた無駄使いが多いんです。
こんな事では、超一流の隠居的ミニマリストにはなれません。
でも、1億総貧乏社会になって行く現代において、お金だけを頼りに生きて行くのは危険です。お金が無くても楽しめる人になって行かなきゃいけない。
やっぱり、大原さんのように特殊な人でしか隠居的ミニマリストは出来ないのかなぁ~、と思いながら本を読んでいました。
すると、ヒントが書いてあったんですよ、誘惑に勝つ方法が!
誘惑に負けないために、粗食をしよう!
誘惑に振りまわれない人になるためには、どうやら生活スタイルを見直す事が必要みたいです。具体的に言うと、食を意識する。
たとえば、普段、肉を食べている人が多いと思いますが、肉を減らして野菜を多く取る。要するに、粗食です。これだけでも、だいぶ違うみたいです。
大原さんの言葉を引用してみましょう。
粗食のいいところ
わたしは規則正しい生活スタイルでした。ただし、夜型の。
毎日、昼過ぎに起きて、ごはんを食べ、近所の公園でたばこを吸いながら、コーヒーを飲み、家事をして、夕方になると、仕事に出かけ、夜遅く帰って来て、午前2時とか3時に就寝。
(中略)しかし、玄米菜食が基本の粗食を始めてから、ゆっくりとですが、心と体のいろんなところが変わって来ました。
以下に、箇条書きにします。
その1 早寝早起きになった
これは玄米菜食にしてからゆっくり変わって行ったのですが、とくにきっかけがあったわけではなく、気がついたら朝方の生活スタイルになっていました
その2 タバコがいらなくなった
今ではたまに吸いたくなるぐらいです
その3 慢性病の症状が軽減した
私は中学生の頃に花粉症を発病してから、とくに5月のはじめ頃になると、くしゃみと鼻水が止まらなくなって困っていました。
(中略)玄米菜食にしてからは、完全にとまでは言いませんが、ピークの時期に病状が出るくらいで、だいぶ軽くなったように思います。
その4 精神的に安定した
個人的にどうでもいいことでは、すっかり怒らなくなりました。
怒ると物凄くエネルギーを奪われますよね。許せない事があると人は怒りますから、許せる範囲が狭い分だけ、しんどい気がします。
(中略)べつに、聖人ぶっているわけではなく、ただ単純に、そのほうがラクだからです。
その5 過剰な欲望が減退した
たとえば、性欲って、必要だから備わっているんだろうけど、持て余すほど過剰だとしんどいですよね。
男性はとくにそうだと思いますが、性欲がたまっていると仕事も何も手につかない!
(中略)でも、セックスは相手あってのものだし。ここが、たまぬ独り身の辛いところです。
食欲や物欲もありすぎると苦しいし。
私は玄米菜食にしてから、こういった欲望に悩まされる事がぐーんと減りました。
ときどき、社会的に地位のある人が痴漢みたいなどうでもいいような性犯罪で逮捕される事がありますが、あれも欲望のマネイジメントが出来ていない事になるのかもしれません。
(中略)正直、肉を食べないと性欲は減退します。性欲って肉欲とも書くくらいですもんね。
性と肉には密接な関係がありそうです。私は玄米菜食にしてから、パンダよりも少し勝てるぐらいに性欲が落ちました。
どうでしょうか?隠居的ミニマリストになるためには、欲望のマネイジメントは重要な必修科目です。
大原さんのアドバイスを参考に一つ一つやって行きましょう。
共に、一流の隠居的ミニマリストになろうではないか!?