真海喬生
2015年5月11日21時39分
ソフトバンクが11日に発表した2015年3月期決算は、売上高が前年より3割増の8兆6702億円になった。13~14年に買収した米携帯大手スプリント、米携帯卸売りブライトスターなどが貢献し、海外売り上げが国内を上回った。
ただ、本業のもうけを示す営業利益は前年比約9%減って9827億円。国内の携帯電話事業が約5500億円を稼いだ。スプリントは人員削減などのリストラを続けており、利益面ではまだ貢献度が低い。
社名変更も発表した。7月1日付で「ソフトバンクグループ」とし、国内携帯事業の子会社ソフトバンクモバイルを「ソフトバンク」にする。孫正義社長は記者会見で「これからは海外がメインのグローバル企業になる。第2ステージに入る」と説明した。
また、昨秋に米グーグルから「バイスチェアマン」として迎えたニケシュ・アローラ氏(47)の地位を6月19日付で、グループの代表取締役副社長にする人事も明らかにした。孫社長は「私の筆頭後継者候補だ。私より10歳若く、能力も人格も優れている」と説明。会見に同席したアローラ氏は「ソフトバンクが世界に出て行く一助となりたい」と応じた。(真海喬生)
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