旅客船沈没:犠牲生徒の父親、「父母の日」に自殺か

自宅で首をつった状態で発見

 韓国で父母の日に当たる8日、旅客船「セウォル号」沈没事故で犠牲となった檀園高校(京畿道安山市)生徒の父親が、自宅で首をつって死亡しているのが発見された。

 安山市の檀園警察署はこの日午後12時35分ごろ、セウォル号沈没事故で犠牲となった生徒の父親(58)が、檀園区大阜島の自宅で首をつって死んでいるのが発見されたと発表。父親の弟が発見し警察に通報した。現場に遺書などはなかったという。父親は台所の壁にくぎを打ちつけ、そこにビニールロープをかけて首をつったとみられる。警察は正確な死因を解明するため、検察と協議した上で解剖を行うか決めたいとしている。

 近所の人たちは警察に「父親は子どもを失ったショックで非常に苦しんでおり、夜もほとんど寝られなかったようだ」と証言している。遺体は京畿道始興市にある始華病院の葬儀場に安置されている。

キム・ガンハン記者
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