ライフハッカー編集部 - ニュース・コラム,科学 01:00 PM
ビルの価値が変わる! 建物全体を「風力発電機」にする、オランダ発のアイデア
Popular Science:オランダのロッテルダム市で提案されている巨大建築「Dutch Windwheel」。中央部分で風力発電を行い、建物の外側には集合住宅やホテルが備わる予定となっています。
夜に見るDutch Windwheeは、アーティストからすれば「スターゲイト」や「サウロンの目」に見えるようですが、デザイナーはこの丸みを帯びた高層建築物を「おとぎ話」ではなく、環境にやさしいものだと見ています。
可動部なしで風力発電?
この建物の中央部分は風力発電機となっています。他とは異なり、この設備(EWICON)には可動部はありません。風を使って電気を帯びた粒子を一定方向に押し出すことで発電をするのです。詳細は、以下の動画をご覧ください。
この技術は2年前、オランダのデルフト工科大学の研究者たちによって、ごく小さな規模で開発されました。大規模なスケールでの有効性が証明されていないために、この建物が実現するのは難しいかもしれませんが、同大学ホームページには、「フォローアップ研究の資金が確保されれば、EWICONはさらに開発が進むでしょう」と記されています。
Dutch Windwheeの残りの部分は2つの輪からできていて、集合住宅、レストラン、ホテルのある内側の輪と、ジェットコースターのような乗り物部分を備えた外側の輪があります。ツアー客は建物の一番上のところまで行くことができ、たえず国土を浸食する海水を抑えようとしているオランダの取り組みについて学べます。
さらなる環境にやさしい面としては、下水をバイオ燃料に変える小型設備、太陽パネルが正面部分に沿って設けられているという特徴もあります。
In The Netherlands, A Giant Wind Turbine For People To Live On | Popular Science
Mary Beth Griggs(原文/訳:コニャック)
Images by The Dutch Windwheel.
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