メバチマグロ:資源レベル「低位」 乱獲が深刻化

毎日新聞 2015年05月09日 20時00分(最終更新 05月09日 20時08分)

メバチマグロ。目が大きいことからこの名がついている=米海洋大気局提供、共同
メバチマグロ。目が大きいことからこの名がついている=米海洋大気局提供、共同

 日本で刺し身用マグロとしては最も多く消費されているメバチマグロは、日本漁船の主要漁場である中西部太平洋で資源レベルが「低位」となり、しかも減少傾向にあるとの評価を水産総合研究センターが9日までにまとめた。

 高級トロの材料になるクロマグロだけでなく、比較的低価格のマグロでも乱獲が深刻化していることを示しており、日本漁船を含めた漁獲量の削減を求める声が高まることは確実だ。

 同センターによると、産卵能力がある親魚の量は、漁業が本格化した1950年以降、減少が続き、2012年には、この海域にもともといた量の16〜20%程度に減っている可能性がある。(共同)

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