「あとは7月待つだけ」 宿泊業者ら安ど、薩摩川内市 [鹿児島県]
川内原発の再稼働を認める鹿児島地裁の決定に、薩摩川内市の商工関係者や宿泊業者からは「良かった」と歓迎の声が上がった。
九電は7月の再稼働を計画しているが、市内では3月、既にそれを見据えてホテルがオープンしている。市ホテル旅館組合の福山大作組合長は「みんな7月の再稼働を前提に動いている。後はその日を待つだけだ」と語った。
川内商工会議所の上村(かみむら)健一専務理事も「ありがたい決定だった」とほっとした様子。山元浩義会頭は「原子力規制委員会の厳しい安全審査を経て地元の同意も得られた。そのプロセスは尊重されるものと認識しており、少しでも早い時期の再稼働を願う」との談話を発表した。
記者会見した岩切秀雄市長は「司法において一つのルールに従って出された決定と受け止める。九電は地裁の判断を尊重してさらに安全性を高めてほしい」と要望した。市内の一部が原発30キロ圏に入る鹿児島市の森博幸市長も「再稼働は住民の安全性確保が最優先されるべきで、原子力規制委員会は引き続き厳正な審査を行ってほしい」との談話を出した。
=2015/04/23付 西日本新聞朝刊=