先日紹介したアカディア・ヘルスケア(ティッカーシンボル:ACHC)のビジネスについて少し補足しておきます。

同社は精神的健康・薬物乱用などの行動障害ケア施設です。精神的健康・薬物乱用ケア施設の市場は下のグラフのような成長を見せています。

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アカディアは次のような分野でケア施設を展開しています:

精神系疾患・麻薬中毒(Psychiatric and Addictive Disease)集中治療入院施設
高齢入院患者(Geriatric Inpatient)向け急性期(Acute Care)病院
青年期入院患者向け急性期病院
摂食障害(eating disorder)
薬物乱用(substance abuse)
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
メタドン(Methadone=合成鎮痛剤)、サボキソン(Suboxone)


青年行動障害ケア施設も社会的要請の高い分野です。

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アカディアは去年、英国のパートナーシップ・イン・ケア(PiC)を買収し、海外進出を加速させました。

PiCは精神的健康の他。パーソナリティ障害、学習障害、自閉症・広汎性発達障害などに対応できます。

英国政府はPiCが英国のヘルスケア業界で果たす役割に大きな期待を寄せており、NHSからの要請で同社は100ベッドの増設を計画中です。それらはプリ・オープニングというかたちで既に試験的に稼働しはじめています。

これとは別にアカディアは米国でCRCヘルスグループを買収しました。CRCは81の薬物乱用治療センターを展開しています。その中には青年向けリハビリ・キャンプなどもあります。

CRCには未だ600ベッド程度のキャパシティの余裕があり、一層の稼働率向上を目指す余地があります。

薬物リハビリ・センターの市場はとくに細分化されており、M&Aの余地が大きいです。そうした買収による成長に加えて、アカディアは今年、7つの新設クリニックを計画しています。

achc