精一杯気取ってブログを書いている

 最近、というか今年に入ってから明らかに文章を書いていないのだけれど、それは文章を書く気を無くしたとかじゃなくて、なんつーか、別にコレ書かなくてもいいかな、という自分の中での基準というか閾値、ハードルみたいなのが上がったからじゃないかな、と思っている。前まではなんかちょっとしたこと、些細なこと、腹が立ったこと、ネット上にいるアホを見かけたりしたら、これ書こ、すぐ書こ、みたいな感じでガシガシ書きまくっていた。一日に2記事は当たり前、調子が良かったら4記事書くとかそんな感じだったんだけれど、今では文章を書く記事は週1か2くらいかな。んで、そういう風に題材選びを慎重になった理由はというと、自分でもイマイチ分かっていないんだけれど、多分カッコつけたがっているんだと思います。自分のことに対して「思います」てなんやねんて感じですけれど。これはセルフブランディングとか横文字で表現することもできるけれど、もっとこう単純に気取って、カッコつけたがっているんです。そんで、気取って、カッコ良い文章を書きたいもんだから、なかなか難しい。ちょっと書いたりしても、このネタで書くのはなんかカッコ悪いよなー、って思ったりするとタイピングする手が止まってしまう。書いてて「コレ書いてる俺いけてるやん」みたいな感じでノレないとなんかなーってなる。で、そういう気取ってブログを書くにあたって一番大事なのが、その「気取っている感」を如何に文章に出さないかっていうことで、これがなかなか大変。ロックスターでもニヒリズムっぽいというか、自然体で「こんな感じですけど?」みたい人とかいるじゃないですか。でも、あれ絶対スーパーカッコつけてると思うんですよね。でも、その「カッコつけている」「気取っている」というのをおくびにも出さない。それと一緒。あくまで自然体っぽい感じでカッコ良い文章を書きたい。まあ、たまに書いてて、すげえカッコ悪いなー、けど書いてもうたし、ということで公開しちゃうこともよくあるけど。というか、既にカッコつけた文章をカッコつけてない風に書いている時点でカッコ悪い、っていう面もあるけど、それはそれとして。

 ただ、そもそもカッコ良い文章って何やんねん、殺すぞ、ウマ!シカ!という人が現れそうなので、一応説明しておこうかな、と思う。ただ、基本的に「カッコ良い」というのは主観的な話だと思う。その人の価値観によって大分異なる。ギャンがカッコ良いという人もいれば、ザクレロがカッコ良いという人もいる。ちなみに、僕はガンダムあんまり知らないんだけれど、やっぱりザクがカッコ良いと感じる。うわー、ベタやなあ、って我ながら思うけれど、なんか純粋に戦闘のために作り出された、無駄を排した戦闘兵器って感じでカッコ良いよなあ、と思う。で、ガンダムはどーでもいいんだけれど、それと同じように僕はカッコ良いと思っていても、他の誰かはいやー別にそんなことあらんがな、ってことはあると思う。というか、無かったらおかしいし、気持ち悪い。それはともかく、僕がカッコ良いなーと思う文章というのはどんなんかっつーと、1ミリたりとも誰の役に立たないし、すげーしょーもない話なんだけれど丁寧に言葉を紡いでいる文章です。ここでいうしょーもないというのは笑える、笑えない、とかではなく普通に書くと「何の話やこれ」みたいに思われる話。要はクッソどうでもいい超個人的な話なんだけれど、丁寧に書かれている文章がカッコ良いと思う。「コレ何?」「うーん、どうでもいい話。」「せやな、どうでもええな。」「でも、なんか良くない?」「せやな。」的なやつ。やり過ぎるとポエムみたいになってしまうんだけれど、そこをいい感じのバランスで文章としてしたためている、みたいな。ブコメとかで「なんか良い」って書かれるようなタイプ。僕はこの言葉で説明できない、なんか良くわかんないけど、なんとなく良い、みたいなのを書けたら良いなあ、と思いながら文章書いてます。もちろん、そういう類の記事ばかりを書くってわけでもないけれど。音楽の話とかも書きたいと思うし。

 さて。この文章だけれどカッコ良いか、カッコ悪いかで問われたら、割とカッコ悪いほうだと思う。言葉も雑だし。けど、もう書いてしまったんで公開します。ただ、ひとつ言っておかなきゃならないのは、実際の僕はウェブで書いている文章の50倍くらいカッコ良いってことです。


トピック「ブログの書き方」について