仏政府 国際放送サイバー攻撃で対策強化へ

4月10日 7時29分

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フランスの国際放送が過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートを名乗る組織から大規模なサイバー攻撃を受けたことについて、フランス政府は「われわれが直面する脅威は高まっている」として対策の強化を急ぐ考えを示しました。

日本を含む２００以上の国や地域にフランス語の番組を提供している国際放送「ＴＶ５モンド」は８日、ＩＳを名乗る組織のサイバー攻撃を受け通常の番組が視聴できなくなり、公式ウェブサイトも閲覧できない状態が続きました。
放送局では９日午後６時（日本時間１０日午前１時）に通常のニュース番組を再開し、サイバー攻撃を受けてからおよそ２０時間ぶりにすべて復旧したことを明らかにしました。
異例の事態を受けてフランス政府は９日、およそ２０人の専門の捜査員を派遣して原因の究明など捜査を進めるとともに、国内のテレビ局の幹部を集めた会議を緊急に開きサイバー攻撃に備えるよう求めました。
このあと記者会見したカズヌーブ内相は「われわれが直面する脅威は高まっている」と述べ、政府としてもあらゆる手段を講じて対策の強化を急ぐ考えを示しました。