イルカ:150頭、砂浜に…10キロ点在 茨城・鹿島灘

毎日新聞 2015年04月10日 11時13分(最終更新 04月10日 13時01分)

海岸に打ち上げられたイルカ=茨城県鉾田市で2015年4月10日午前9時28分、玉腰美那子撮影
海岸に打ち上げられたイルカ=茨城県鉾田市で2015年4月10日午前9時28分、玉腰美那子撮影

 10日午前6時5分ごろ、茨城県鉾田市台濁沢(だいにごりさわ)の鹿島灘で、通行人の男性から「多数のイルカが打ち上げられている」と第3管区海上保安本部(横浜市)に通報があった。鹿島海上保安署員が駆け付けたところ、鉾田市汲上(くみあげ)から同市上幡木(かみはたき)間の海岸(約10キロ)で、約150頭のイルカが打ち上げられていた。大半が生きているとみられ、市などが救助活動を行っているが、救出は一部にとどまる見通しという。

 アクアワールド茨城県大洗水族館(同県大洗町)などによると、打ち上げられたイルカはカズハゴンドウで、体長は約2〜3メートル。鹿嶋市内にも打ち上げられており、被害頭数は拡大する可能性もある。

 現場では地元住民も協力し、イルカにブルーシートをかぶせたり、バケツで海水をかけたりして救助活動を行った。付近では毎年、数頭のイルカが打ち上げられており、2011年3月には鹿嶋市で、カズハゴンドウ54頭が見つかっている。原因ははっきりしていないという。【松本尚也、玉腰美那子、岩本直紀】

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