今回でUnityの入門知識を説いた本連載は最終回だ。今回は、Unity 4.6で簡単なサンプルアプリを作成し、それをWebで実行できるように書き出したり、Windowsストアアプリとして実行できるよう書き出したりする方法を解説する。
また、2015年3月4日にUnityの最新版「Unity 5」が正式リリースされたので、Unity 4.6で作成したアプリがUnity 5と互換性があるか確認する。Unity 4.6で作成したサンプルが、Unity 5で動くかどうか、またWindowsストアアプリとして書き出すことはできるかどうかを検証してみたいと思う。
さらに、Unity 4.6とUnity 5で基本的な操作メニューが変わった部分があるので、その違いも紹介しておく。これにより、Unity 4.5/4.6を使って解説していたこれまでの連載内容は、Unity 5でも通用するものになるはずだ。
今回作成する簡単なサンプルアプリは、2人の3Dキャラが画面上を走り回るものだ。まずは、Asset Storeからダウンロードした3Dキャラと、これまたAsset Storeからダウンロードした「ユニティちゃん」を一緒に動かす方法を解説する。すでにサンプルアプリを持っているので、作り方は必要ないという方は、3ページ目から読んでも問題ない。
Unityメニューの「File」→「New Project]」と選択して、「CharaWithUnitychan」というプロジェクトを作成する。
Unityメニューの「Window」→「Asset Store」と選択して、Asset Storeにアクセスする。検索欄に「Mecanim Example Scenes」と入力する。すると、一覧の中に「Mecanim Example Scenes」が表示されるので、これをクリックする。「Mecanim Example Scenes」の「Import」画面が表示されるので、「Import」をクリックする(図1)。
すると、「Importing Package」の画面が表示されるので、「Import」をクリックする(図2)。「Hold on」には結構時間がかかるので、そのつもりでいてほしい。
すると、「Project」の「Assets」フォルダーに(図3)のようなたくさんのサブフォルダーが作成される。
次に同じく「Asset Store」からユニティちゃんをダウンロードしておく。ユニティちゃんのダウンロード方法については連載第3回で解説しているので、そちらを参照してほしい。
ユニティちゃんを「Import」すると「Project」内の「Assets」フォルダーに「Unitychan」というフォルダーが作成される(図4)。
Asset Storeから「Mecanim Example Scenes」をインポートし、さらに「Unitychan」をインポートすると、このとき、同じようなスクリプトがぶつかって、実行時にコンパイルエラーが表示される。読み込み後に、「Project」の「Assets」のところから、「UnityChan/Scripts/TirdPersonCamera.cs」を削除しておいてもらいたい。
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