証人にちょっとしたトラブルから参加することになった。着ていく服は結局5年前に買った星柄の緑のネルシャツとリッュクとダウンベストで落ち着いた。完全に余談だが結婚してからは形状記憶シャツしか買うことが承認されていない。
あらすじここまで
当日夜ファームの維持を会社にどうせ泊まるんだろ?明日休みで明日の分も頑張らなくてはいけないということを見透かしたまるでエスパーのような司令が飛ぶ。普段はひたすらダリィと会社の後輩を拉致してタバコを吸いに行くことを1時間に一回ワンセット行ってそうなリーダー。(想像) そう、リーダーといってもどちらかというとTOKIOのリーダーにポジション的には近いリーダーが今回は真剣だ。東京など遠隔地からくる皆様の為に寝ずにファームが焼かれたら復旧する。そう、江戸時代火種を絶やさないように数時間おきに火を焼べるようなことを申していた。これをジャパニーズホスピタリティーと言うのだろう。そして、前日である今日、会社を休んで京都に下見に行っていた。これがガチか。。いや、本気で遊ぶおっさんか。
いつでも常にぶっつけ本番。心はいつでも初体験。をモットーにしている自分には理解できないかった。それよりも仕事ってそんな簡単に世間では休めるんだということに絶望したのは内緒だ。有給?未消化で60日近くある僕にとって有給消化しろと言ってくる会社など都市伝説に違いないと思っていたが、こんな近くに白い企業はあったのだ。とブラック企業で働いている僕は思った。
さて、話を元に戻そう。
アノマリー前日である。1000人以上規模のおっさんがスキャナー上で殴りあうハロウィンパーリィーの前夜祭である。そして自分にとっては初のゲーム大会これが楽しみで興奮せずにいられようか?普段の女性を見て興奮するのとは別のベクトルの興奮である。下心とかそんなものは無い。あくまでもピュアな楽しみで眠れないのである。こんな気持ちは小学生のミニ四駆の大会とかそんなもの以来だろう。それ以降の人生眠れない夜はあったが大体は試験とか相手先に謝りに行くとか女子に振られたとかネガティヴな理由による眠れないばかりだ。しかし、我々は小学生以降進化が止まっていたわけではない、おっさんになる過程で進化したのは内蔵脂肪と生え際だけではない。我々は涙の数だけ強くなった。そんな日でも興奮を抑え寝る方法は小学生時代は羊を数えるしかなかった手段にアルコール、眠剤、そして自家発電(自主規制)など様々な方法があるではないか。
しかし、ここは会社である。眠剤は持ってない。むしろ、そんなことで悩んだ事がない。アルコール?TPO、コンプライアンスなど意味がわからない横文字が最近煩いので困難。ではあの方法か。だが、あれをここでやっていいのはソフトオンデマンドだけではないか?しかも、なんかこの職場臭いとか週明け言われたらどうしよう?そういや昔ワキガの先輩が居て夏場むちゃくちゃ酸味のきいたパンチのある臭いがしていた時、天然な人が夏の香りがするぅって言って窓を開けたっけ?っていうエピソードが走馬灯のように駆け巡った。
そんな思考を駆け巡らせていたら電話が鳴り、興奮して眠れないでなく、忙しくて眠れない状況に転化することに成功した。そして、仕事が終えた朝7時。僕は京阪電車に乗って京都へと向かった。
続く