エキスパートコラム
「月替わりウェブマーケティング」では、4月から3月までの1年間、ウェブマーケティングに関する月ごとの取り組みを解説します。第1回は「4月のウェブマーケティング」。新年度をむかえる4月にどのようなウェブマーケティングが実施できるかを見ていきましょう。
4月のウェブマーケティングの方向性
4月は新年度ということで、会社も個人も、フレッシュな気持ちでスタートする月です。新生活向けの商品を扱っているショップ、情報を扱っているサイトは、マーケティング全般に力を入れて取り組む月といえます。
キャンペーンや特集であれば、ソーシャルメディアやメールマガジンでの需要喚起が有効です。予算が許せば、リスティング広告やソーシャルメディア広告を出稿しても、充分な効果が期待できます。
業種別のマーケティングプラン
4月は就転職、転勤や引っ越しなどで、3月につづきお金の出入りが多い時期。毎月の決まった出費も、新生活をきっかけに見なおしたいと思っている人が多いものです。金融機関、保険やローン、月額サービスを提供している事業では、「新生活応援」「新社会人応援」「生活見なおし」といったキャンペーンで、上手にアピールするとよいでしょう。
インテリアや家具、家電、雑貨などのメーカーやショップも、新生活に向けた買い替え需要が大きい時期です。大型のものは3月のほうが需要がありますが、小型のものや雑貨は、新生活がはじまってからでも充分な需要があります。「新生活特集」「新生活応援フェア」などとして、生活シーンを彩るアイテムをまとめてアピールしましょう。
教育関係、学割を設けているサービスは、新入学キャンペーン、新学期キャンペーンなどが有効です。4月という大きな山を逃すと、もう1年待たなければ同様のキャンペーンはできません。自分たちの事業やサービスにしっかりと注目してもらえるように、マーケティングに取り組みましょう。
教育系、オフィス系、ビジネス系のデスクトップアプリ、スマートフォンアプリ、電子書籍も、新生活を期にした需要の増加が見込めます。期間限定の割引キャンペーン、特設ページによるわかりやすいアピールなどで、これまでリーチできなかった人に知ってもらうきっかけづくりをするとよいでしょう。
App Store(アップル)「新生活を始めよう」
※iPhoneでの表示
飲食業では、お花見、歓迎会はもちろん、スポーツ観戦が盛んになる時期。なにか特別なプランを用意するとよいでしょう。これらのグッズを扱っているショップも同様です。
4月の最終週からは、いよいよゴールデンウィーク。旅行業、ホテルや旅館などの宿泊業、観光業は、まさに「かき入れ時」。閑散期に比べて高い価格が設定できるため、マーケティングにも一定の予算が充てられるところが多いはず。リスティング広告を出稿するなど、積極的なマーケティングも功を奏しやすいでしょう。
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