インターネットが黎明期を迎えて(人によっては95年を基準にすると思いますので、丁度20年になります)、漸く今の様な社会が出来上がりました。その間、様々な企業が生まれては消えてきましたね。
基本的に、
ネット1.0は「ノード(Node)ランク」
ネット2.0は「ページ(Page)ランク」
ネット3.0は「フォーク(Folk)ランク」
ネット4.0は「コミュニケーションデータ(Communication Data)ランク」
と言う<価値>に重要性が出てくるのだと思っております。
マイクロソフトを軸とするベンチャーの集合体が作ったネット1.0、ネット2.0の主役は計算系グーグル、ネット3.0はフェイスブック、そして今まさに胎動している次の4.0はアップル・マイクロソフト系の芸術グループが来ていると思っています。インテグレーションを行える組織集団。そして、最終形態の5.0は日本(アジア)型。恐らく、実働型ロボット/自己派生人工知能型と思います。
ネット5.0は、5−10年後。トヨタ式の「かんばん」「改善」モデル(トヨタが自動車産業で旋風を巻き起こした技法)を参考に今から仕込むと良いのでしょう。ただ、実際はネット社会のインパクト等を鑑みるに、行政や国家を巻き込んだ完成系の模索になるのでは。ビッグデータの統合の先を行く社会のデザインと執行。
ビッグデータの統合には、リチャード・ファインマン型でいう処の「経路積分」が使われるのだろうなと。コミュニケーション(SNS・ブログ等)をリードしたネット3.0の膨大なデータと、履歴と言う「会話」の統合。演算子形式で求めた確率行列分布(いわばグーグルのページランク!!)からの経路積分法への発展。
ネット1.0 - 5.0 までを、大脳生理学を応用して考えてみると、
右脳大脳新皮質(D)
左脳大脳新皮質(A)
右脳辺縁系(C)
左脳辺縁系(B)
各々の「嗜好」では<目標となる>処が違うのでは無いかと考えます。
(A):グーグル型は「理知的社会」、(C):フェイスブックは「会話社会」
現在は(D)でアップル・マイクロソフト型。すなわち、統合・インテグレーションにベクトルが向いている。
そして、最終的には、矢張り、旧日本(アジア)型。つまり、「TOYOTA」の改善(Kaizen)。
Kaizenには、実行と言うそのもののオペレーションへの変革(弛まない改良)が理想社会とされるので、目指すべきはその部分。
改善アプローチをロボットとAIにやらせる社会が手っ取り早いのでしょう。そして、ロボット+AIがロボット+AIを修復し、ロボット+AIのアルゴリズムの一部を更に人間が組み立てる、と言う様な図式。ロボット+AIはオペレーションしても必ず飽和解に達するので常に変革(学習AI)。
例えば、何かを買おうとしたとき、
・知覚する(右脳大脳)
・算盤をはじく(左脳大脳)
・「これどう思う?」と周りに確認する(右脳辺縁系)
・情報を集積して纏める(右脳大脳)
・購入決断を下す(左脳辺縁系)
と言う5段階アクションはしており、大脳生理学には(マーケティング戦略論でいう)AIDMAじみた流れはあるのです。
<ハーマンモデル>
(A) 左脳大脳
(B) 左脳辺縁系
(C) 右脳辺縁系
(D) 右脳大脳
この表が、タイプ別の「職業適性」です。
因みに、男性は(A)+(B)か(A)+(D)が多く、女性は(C)+(D)か(C)+(B)が多い。
グーグルとフェイスブックの根本の違いは、
左脳大脳と右脳辺縁系
の違い。まあ、脳性差で言えば、男性脳と女性脳。ハッキリ言えば。フェイスブックが女性にウケるのは至極当然。
グーグルが「男性にCool!」と言われ、フェイスブックが「女性にCool!」と愛されるのはそういう理由でしょう。
次に来る(まさに今キテいる)ネット企業は統合脳的な類。
ハーマン脳優位性モデルは、余り知られてないので気づかれてないのですが、「AIDMAモデル」(マーケティングの)とピッタリ合致します。流れは、右脳大脳=>左脳大脳==>(i)=>右脳辺縁系=>右脳大脳=>(ii)=>左脳辺縁系。(i)と(ii)部分の遷移が一番難しかったりはします。
<ノーラン・チャート>と<大脳生理学(ロジャー・スペリー、ネッド・ハーマン)>の関係
(ネオ)リバタリアニズム=右脳大脳系
左翼=左脳大脳系
ナチズム(ネオナチ)=左脳辺縁系
右翼=右脳辺縁系
(注: 見出し画像は、 http://bizlounge.skylight.co.jp/leadership/975 を参照)
グーグルは、「虚数軸の神」、フェイスブックは、「実数軸の神」、そして、マイクロソフトは「複素数の神」(ヤーヌスの神)、と考えると、若干分かりやすいのではと思います。 ^^; グーグルに足りないのは、ユーザとの接点の多さではなく、接点が多ければ何が出来るかを右脳で考える力。動物脳(=辺縁系)で訴えかける力です。
グーグルは大脳生理学的に言えば、ポジションとして左脳大脳新皮質で、マイクロソフト・アップルの次の領域。右脳大脳新皮質(MS/APPLE)=>左脳大脳新皮質(GOOGLE)=>右脳辺縁系(FACEBOOK)=>右脳大脳新皮質(再びMS/APPLE)=>左脳辺縁系(TOYOTAやHONDA)という事ではないかと。。。己の持つ優位性やポジションを把握すれば、収益化は容易だと思うのです。ネットの業界は、既に、3.0(フェイスブック)のフェイズから4.0(再びMSを含めたインテグレーションの世界)に移行しています。まあ、こういう流れをキチンと押えて、どこと付き合えばいいかを考えると良いのではないかと考えています。
著者:
北畠徹也(英語:Tetsuya Kitahata 露語:Тэцуя Китахата)は、1974年生まれ。1993年東京大学教養学部理科2類入学、1999年同大学法学部私法コース卒業。北海道生まれのアントレプレナー。現在:株式会社テラ・インターナショナル代表取締役。ICIT(Information, Communication and Integration Technology)コンサルタント。タイ王国バンコク都在住。
ブログ: Tetsuya Kitahata Patchy Blog
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