よちよち.rb の活動方針変更に関してのお知らせ
こんにちは、ゆかおです。
いつもありがとうございます。
このたび、私が主催者をつとめているコミュニティ・よちよち.rb の今後の活動について広くお伝えしなければならないことがあります。ただしよちよち.rb では公式ブログなどを特に用意していないため、主催者である私 @yucao24hours のこの個人ブログ上に記載します。
長くなりますが、よちよち.rb に興味を持ってくださっている方は最後までお読みいただき、心から納得していただいた上で今後の関わり方を考えていただければ幸いです。
2013年11月に勢いで発足したよちよち.rb も、 今日 4/6(月) のミートアップで63回めを迎えます。
期間にして1年と5ヶ月。よちよち.rb をはじめたのは私が今の勤め先である永和システムマネジメントに入社した直後 すなわち Ruby を始めた直後ですから、やっと私も Ruby/Rails 歴1年半にさしかかろうとしているということですね。
よちよち.rb 参加メンバーのみなさんの顔ぶれは、毎回のようにミートアップに参加してくださる方もいらっしゃれば ご都合にあわせて会いに来てくださる方、遠方から Idobata 経由で参加してくださる方もいらっしゃいます。また、発足当初からの方、途中からの方、最近仲間に加わったばかりの方など実にさまざまですが、みんな Rails や Ruby が好きで、エンジニアとして立派に成長していきたい!という志を共にした仲間としていつもいっしょに有意義な時間を過ごしています。
そんな仲間と発足から1年半かけて取り組んできた Rails チュートリアルも、RSpec を用いた TDD でビューとルーティングの実装を行う作業をくぐり抜け、ようやく第6章 "ユーザーのモデルを作成する" までたどりつきました。
ここではデータモデリングについて学び、Rails でモデルを扱う際の手法の基本を身につけていくことになっています。
私たちは発足からずっと「初心者限定の Ruby/Rails のコミュニティとして、初心者どうし励ましながら成長したい」という気持ちのもとに活動してきました。よちよち.rb の GitHub Organization に記載している 「対象とする方」で定めているように、プログラミング歴2年以内程度で Ruby/Rails に興味がある方であればどなたでも参加していただけるとし、いつでも同志を歓迎してきました。
しかし、今私たちがミートアップで取り組んでいる Rails チュートリアルの内容は、"プログラミングがはじめてで、黒い画面(ターミナル)をさわったことさえない" といった方にとってはあまりにも前提知識が多すぎるのではという心配が強くなってきました。
実際、最近のミートアップに初めて参加してくださった方が「みなさん全然よちよちじゃないですね」「自分なんてみなさんに比べたらまだよちよちどころか生まれたてですね…」とおっしゃって帰られるのを幾度となく見ました。きっと彼や彼女にとって期待していた世界とは違うものだったのだろうと思うと、ただただ申し訳なくて、だけど何が悪いかわからなくて切ない想いをするばかりでした。
しかしこれでは、私がよちよち.rb 発足当初まで感じていた「自分なんて場違いだ、こんな初心者は誰にも相手になんかしてもらえっこない」という不安と恐怖を、新たなよちよチストに対して 私自らの手で植え付けていっていることに変わりありません。
とはいえ今の状況では、「誰かが悪い」というわけではないとも思えます。初心者どうしで自信をつけたいと思った私の気持ちはきっと悪いわけではない。それに賛同して一緒に活動してくれている方々の行動もとうぜん悪くなんてない。ましてや新たに参加する方々へ「初心者であることが悪い」だなんて、この世の誰が言えるでしょう。
原因はすべて、私たちが集う "場" を 必要に応じた形で作れていなかったこと、いえ、必要とされている形に対して自分たちが変化していたことに(私が)気付けていなかったことにあります。
このような現状を踏まえてメンバーのみなさんと相談した末、よちよち.rb では、今までの活動スタイルから方針を変えていこうという結論に達しました。
具体的には以下のような内容です。
1. 技術的前提を(ほぼ)作らないミートアップを行う
毎月第2月曜日夜のもくもく会のほかに、毎月第3土曜日昼間にもくもく会をやる。時間が長いので、午前は Rails 関係の話題についてトーク/研究する会、午後はもくもく会、としてもいいかも。
過去に一度 Rails チュートリアル会に参加したことがあるが、毎回参加できるわけではないのでミートアップの進捗と差が開いてしまい、気づいたらよちよち.rb 自体からも足が遠のいてしまった…という方にも気軽に参加してもらいたい、という想いもこめられている。
もちろん参加は今までどおり任意とする。
参加者のみなさんに関係すること(5月〜)
- 第2月曜 20:00~ と第3土曜 10:00~ にもくもく会を開催します。
- よちよち.rb の対象者であればどなたでもお越しいただけます。(定員があります。)
- 参加者は引き続き Doorkeeper で募集します。
2. Rails チュートリアル会は準クローズドに
今まで継続してきている Rails チュートリアル会は原則として準クローズドとする。
具体的には、
- 現時点で GitHub の meetups リポジトリに push 権がある方 のみが参加可能なミートアップとし、すすんで新規参加者を募らない
- 例外として、「前回のところまでをやってあることを前提にしている(大幅な遅れがある場合でもミートアップ中にはフォローできない恐れが大きい)」という条件を了承してもらえるようであれば、新たに参加していただくのはまったく構わない
というスタンスにする。
参加者のみなさんに関係すること(5月〜)
- 今までと同じく毎週月曜日 20:00 から Rails チュートリアル会を開催します。
- 参加者は引き続き Doorkeeper で募集します。
いつから
2015年5月初回のミートアップから
1. についての補足
土曜日昼間のミートアップについては、3月にためしに一度開催してみたところたくさんのよちよチストのみなさまにお越しいただきました。集まった方々のあいだでもさまざまな出会いがあったようでしたし、ふだん考えていること・悩んでいることを気軽に話せる場として有効活用していただけたのではと感じました。
今月も同様に試験的に開催してみなさんの感想などを聞きながら修正したうえで、5月から正式なよちよち.rb の活動として取り入れていきます。(このような経緯から、3月・4月の土曜もくもく会は採番したミートアップにしていません。)
…なお、私自身の負担についてよく心配していただくのですが、自宅にいたとしてももくもく作業したり本を読んだりすることに変わりないので、特に問題ありません。ご配慮いただいたみなさま、ありがとうございます(_ _)
2. についての補足
1年半がんばって続けてきた Rails チュートリアルは、どうしても最後までやりきりたい(それによって得られるであろう自信こそ、私がよちよち.rb を通して手にしたかったものだから)。この気持ちは私だけでなく、メンバーのみなさんにも共通していました。みんなのこの想いは大切にしたくて、このような条件をつけた形で運営していくことにしました。
移行期として、4月中は今までと同じくどなたでもお越しいただけるようになっています。
Rails チュートリアルは言わずもがな大変優れたコンテンツで、何度救われたかわからないくらいですが、それはそれとして、よちよち.rb 主催者という立場からは「Rails チュートリアルをやること」だけをよちよち.rb の活動の軸とするつもりは特にありません。
あくまでも多様な仲間が集まって作る "自信を得るための場" のひとつという位置づけであり、これからも「なんかおもしろそう!」と心に響いたものはどんどんやってみるつもりでいます。(今だと、「Rails と JavaScript ライブラリの関係を知る会」みたいのをやってみたい。)
なお、この度の方針変更の件に関してご質問・ご意見のある方はご遠慮なく @yucao24hours までメンションを送っていただくか、 yucao24hours at gmail.com までご連絡ください。また、Twitter ではよちよち.rb のハッシュタグ #yochiyochirb をつけていただくと、広くメンバーの目に届くかと思います。
すべての関係するみなさまへ、ご迷惑とご心配をおかけしておりますが、引き続きお付き合いいただければうれしいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。