ヒグマ、草食化していた 明治以降に急速、開発影響か
朝日新聞デジタル 4月6日(月)7時13分配信
北海道のヒグマは明治時代以降に急速に草食化したことが、北海道大や京都大の研究でわかった。保存されていた各年代の骨を分析した。道内の開発が影響した可能性が高いという。英科学誌で発表した。
ヒグマは北半球に広く生息し、植物や虫、魚など、生息地で得られる動植物を食べる。北米のヒグマはシカやサケの仲間を多く食べるが、北海道のヒグマはフキやサルナシなどの植物が中心。道内にもシカやサケはいるが、いつから草食中心になったのかは不明だった。
研究グループは、道東と道南のヒグマの骨を博物館などから提供してもらい、よく食べる動植物によって骨に含まれる比率が変わる炭素や窒素などを分析。骨の年代を「本格的な開発前」、「開発初期」(1931〜42年)、「現代」(1996年以降)の3期に分けて、ヒグマが食べた物を調べた。
朝日新聞社
最終更新:4月6日(月)10時49分
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