女子中高生が7割ーーMixChannelの月間再生回数は5億回を突破、1年4カ月で300万DLを獲得
中高生向けに爆発している動画コミュニティ「MixChannel」を運営するDonutsは4月6日、同アプリのダウンロード数(以下DL表記)がサービス開始から1年4カ月で300万件を突破、月次の動画再生回数が5億回を超えたと発表した。またこれに伴い、アプリ内に表示される動画広告枠の提供を開始することも伝えている。
MixChannelは女子中学生および高校生に絶大な人気を誇る動画コミュニティアプリで、同社で事業の責任者を務める福山誠氏によると、現在利用者の約8割が女性で、年代も10代が9割を占めるなど、女子中高生のカバー率が7割と異常に高い状況にあるということだった。興味深いのはユーザーの分布で、首都圏一極集中ではなく、東名阪、九州とまんべんなく広がっていることだ。
また、月間の利用者数もウェブとアプリを合わせると合計で380万人に到達。アプリだけでMAU(月間のアクティブユーザー)は150万人に到達している。なお、福山氏の説明では、5億再生という動画再生回数はニコニコ動画(スマートフォン・モバイル)の2億回から3億回の倍近くの数字だという。
利用シーンについては実際にサービスを見てもらえれば分かる通り、延々と中高生の面白動画とカップル(ちなみにユーザーアンケートでは異性と付き合ってると回答した人が6割だったらしい)の「いちゃいちゃ」動画が流れてくる。テレビを見て寝る前にベットの中で見る、そういう時間帯になると一気にアクセスがやってくるのだそうだ。ヘビーなユーザーは1時間も見ているという。
こういった背景を元に、MixChannelでは動画広告を開始する。本誌でも先日お伝えした動画広告テクノロジーのFIVEを活用したプレミアム動画広告の提供を開始するもので、尺は5秒から30秒。
下のイメージの通り、アプリトップの最上部に表示される。iOSとAndroid両方への強制配信(選択は不可)で、価格は1週間で100万再生保証がついて250万円(グロス)となっている。
スマートフォン、高速定額のモバイル回線と環境が整い、いよいよ本格的に動画がお茶の間のテレビから手のひらの中に移りつつある。MixChannelのコンテンツを番組と考えるなら、今回開始される動画広告モデルが他のメディアビジネスにどう波及するか、興味深いところだ。
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