欧州の大型加速器が運転再開 暗黒物質に迫る発見期待改修作業中の大型加速器LHC(欧州合同原子核研究所提供) 欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)は5日、世界最大級の素粒子実験装置である1周27キロの円形加速器LHCの運転を再開したと発表した。万物に重さを与えるヒッグス粒子を発見した後、さらなる発見を目指し2年にわたり改修していた。 改修により従来の約2倍のエネルギーで実験できるようになる。宇宙を満たす暗黒物質を人工的に作り、正体に迫れるか注目が集まっている。 当初は3月中に再開する予定だったが、直前の試験中に極低温の超電導磁石の接続部がショートし、調査や修理に時間がかかっていた。本格的な実験を6月にも始め、約3年間続ける。 【共同通信】
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