葛西臨海水族園:今月末からサメ 丈夫な魚で原因探る

毎日新聞 2015年03月27日 21時04分(最終更新 03月28日 02時32分)

入場者たちを前に遊泳する唯一生き残ったクロマグロ=東京都江戸川区で2015年3月24日、小出洋平撮影
入場者たちを前に遊泳する唯一生き残ったクロマグロ=東京都江戸川区で2015年3月24日、小出洋平撮影

 東京都は27日、クロマグロなどが大量死している東京都立葛西臨海水族園(江戸川区)の大水槽に、今月末からアカシュモクザメ2〜3匹を入れると発表した。

 アカシュモクザメはクロマグロと比べて丈夫な魚とされ、4月初旬には群れで泳ぐタカサゴ約500匹を追加する。両方の魚に問題がなければ、4月中旬〜5月中旬にスマとハガツオを、6月にはクロマグロを新たに大水槽へ入れることにしている。

 都によると、大量死の原因は依然不明だが、クロマグロにとってストレスとなる光や音の変化などの複合的要因の可能性が高いという。生き残っているクロマグロ1匹に異常は見られないことから、魚の分類上クロマグロ、スマ、ハガツオ(いずれもサバ科)と離れたアカシュモクザメとタカサゴを順次入れ、大水槽内の水自体に問題がないかを確認することにした。【川口裕之】

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