ASPはオワコン?これからのインターネット予想図。Googleの支配する世界とは


これからのネット

  • ぱんだ、ぺんぎんアップデートするよー!
  • モバイルフレンドリーのサイトを作りなさい!
  • 誘導サイトは作っちゃダメだよ!

こんな風にGoogleの規範は常に変動しています。


この変動に順応しなければ、ネットで稼ぐことは難しいです。


さて、今回はそんなネット情勢の、将来の予想をしてみたいと思います。結論から言えば、ASPというモノが消えて、アドテクの世界へ変わっていくのでは?という予想です。「ASP=アドテク」と言えなくもないですが、一応切り離して説明していきます。この部分も後で詳述します。


なぜASPはオワコンになるのか


去年の12月に僕は以下のようなツイートをしています。


これをリツイートしてくれたのは、尊敬するアフィリエイターの1人のたかぽんさんです。どういう主旨でリツイートしてくれたのかは不明ですが、一番嬉しかったリツイートの1つですw このツイートの意味について説明していきます。


FacebookなどのSNSが普及し始めて、これからは検索ではなくソーシャルの中で、人々の知的欲求は満たされるという予測もありますが、それはまだまだ先のことでしょう。


やっぱり人々のWhy?に対してAnswerしてくれるのは、検索エンジンのGoogleやYahoo!です。Googleは質の良いコンテンツを検索の上位に持ってこようと常にアルゴリズムも変更しています。


Googleは、記事や検索結果ページに表示される広告が主な収入源となっています。なので、収入をもっと増やしたいのであれば、Googleの広告を貼ってもらうのが一番の方法です。


僕のサイトにも色々な広告が置いてありますが、広告枠というのは有限なものです。空いたスペースにどのような広告を貼るのかは、そのWEBサイトの管理人が決めること。収益方法の種類に関する記事は以下を参照にしてください。

namakeru.hatenablog.com


収益方法とは本当に多岐に渡っています。
脱毛の紹介サイトなら、ASPのリンクを貼るのが収益化しやすいですし、紹介先のサイトへ誘導できるのでWEBサイトとして当たり前のことです。Adsenseを貼ってしまうと、別のサイトへ紹介してしまう可能性がありますので、記事と広告がうまくマッチしない可能性もあります*1


逆に、決まったタイトルのない、ターゲティングのなされていないサイトならAdsenseなどの広告がベターです。ターゲティングもなされていない広告に、柔軟性のないASPの広告を置いてしまっては、収益化としては望ましい形ではありません。



これより、ASPとAdsenseなどのクリック型広告はうまく住み分けされているように思えます。


ただ、Googleにとっては、ASPを使ってもらうより、自社の広告を使ってもらう方がよいに決まっています。現在のASPのリンクが貼ってあるサイト全てにGoogleなどの広告が使われるようになったら、さらにGoogleの収益はグーーンとUPです。


これが
Googleが利益追求だけの企業に落ちぶれたら、ASPは終わる
理由です。さすがにGoogleもそこまでやる企業ではないでしょう。ユーザーのことを考えたら、ASPのリンクが貼ってあるサイトだって有益なものが多いです。ASPはまだまだ必要不可欠な存在とも言えます。

ASPの弱点


ただ、ASPにも弱点があります。それは全てのジャンルにおいて、全ての商品を網羅していない点です。


例えば、僕が「お腹」に関する記事を書こうと思ったら、ASPにある商品をピックアップして紹介するでしょう。たとえヤクルトが素晴らしい整腸飲料だとしても、ヤクルトの記事は書かずに、読者に買って貰いたいヨーグルトをバンバン紹介すると思います。


そうして僕が毎日飲んでいるヤクルトをランキングから外して
1位にAヨーグルト
2位にBサプリメント
3位にCヨーグルト
という、本当に教えたい情報から乖離したランキングサイトが出来上がってしまうのです。


もちろんテレビのCMも、お金を払っている企業がたくさん広告を打てるように、Webでもお金を持っている会社が広告をたくさん打って露出を高めることができます。こうした恣意的な情報を流すというのは、今に始まった話ではありません。


ただ、Googleというプラットフォーム上に存在するWEBサイトを対象に、今回は話しています。「ASPにお金をたくさん使っている企業の露出が高くなるのは当たり前!自然なこと。」という批判はナンセンスです。


恣意的なサイトをGoogleは抹殺できる

これより、「読者に有益な情報を届ける!」という意味では、ASP依存というのは完全ではありません。


「Googleの広告だって、世界にある全ての商品が広告として入っていないのならば、結局はお金を持っている会社の情報が広告として流れるじゃん」という反論をここで貰いそうですね。たしかに、Googleの広告へ上位に表示されるためには、お金をたくさん投じなければなりません。


しかし、先ほども言ったように、Googleというプラットフォームに存在するのがWEBサイトです。ASPとGoogleの広告では訳が違います。


また、GoogleAdsenseの良い点として、記事を書いているライターに、どのような広告が出されるのかも分かっていません。これはつまり、とある商品を批判しても大丈夫であることを意味します。


ASPだと、質はそこそこだけどお金がたくさん貰えるからという理由で、そうした商品がピックアップされて紹介されることが多いです。その商品を買ってもらいたいから、批判記事はあまり書かれることがありません。批判を書いても最後にフォローを入れたりしますしw


テレビ番組がスポンサーに気をつかって、商品をディスらないように出演者に釘を刺すのと似たような構造ですねw 恣意的に商品を紹介するとはそういうことです。情報の信頼性に差が出てきてしまいます。


そうしたサイトをGoogleは抹殺できるポテンシャルがありますし、Googleのポリシー(理念)もそれに近いものがあると思います。そして自然と質の良いサイトが残り、ASPというステレオタイプおばけに惑わされないライターが記事を書いていくんだと思います*2


ターゲティングこそが今後の課題


とは言っても、まだまだASPは存在意義の高い存在です。情報を伝える基準になりますので、Webが良い意味でも悪い意味でも育ってきたのはASPのおかげだとも言えます。


よって、ASPを完全に排除するのは良いことだと思っていません。それもGoogleが望んでいることではないでしょう。


脱毛の記事に、全く主旨の違う広告が入っても、読者もライターも、広告主も満足度は落ちます。やっぱり、その記事、その読者に合わせた広告を打つのならば、その書き手の主旨にそった広告を入れるのが一番だと思われます。


Googleもその分野はかなりの技術です。ターゲティングの技術はかなりお手の物です。ただ、100%とは言い切ることができない以上、早まってASPを追放するのは危険ですし、検索エンジンとしてのGoogleの存在が問われることになります。


これからもターゲティング技術を磨いていき、なによりたくさんの広告主がいなければ意味の無いことですので、営業も大事になってきますね。


これからはアドテク


話は長くなりましたが、結論に迫ってみます。

ASPではなくアドテクがなぜ良いのか?ですが、もう答えは出てきていますね。


誘導ありきのサイトではなく、読者に有益な情報を伝えるための自然体で臨むためには、クリック型広告が収益化として望ましい気がします。そして、記事と広告がうまくマッチして、読者にさらに訴求できる広告となったとき、ASPの出る幕はなくなるでしょう。


ただ、アドテクともなると、
読者によって広告のスイッチ→読者がクリック→商品購入完了→マージンがWebへ
という流れも可能となってきます。ADPRESSOというアドテクがこれを目指していますが、広告主も少ないのでまだまだ残念な存在にすぎませんwnamakeru.hatenablog.com


逆に言えば、Googleがこの流れを完遂できる可能性だってあります。今はクリックをしてもらえればお金が入る仕組みになっていますが、そこからさらにクリックした読者がアクションをおこせば、収益化できる仕組み作りだって可能です。


ここまで来たら、完全にASPはオワコン。
アドテクの時代到来です。


ま、それを予期してか、ASP各社はアドテクに投資をし始めています。なぜアドテクに参入しているのか?を深く考察すると、来る答えはここにあります。ASPもこうした予想をしてのアドテク参入で、その事実を伝えていないならば、現在のアフィリエイターさんを切り捨てる行動ですよね。ま、全て僕の予想でしかないので、たらればの話ですが。


まとめ

ちなみに、こんな記事を書けばASPの株も下がる要因になってしまいそうですが、僕は逆だと思っています。Googleは意外と積極的なプレイヤーではありません。アウトソーシングできるところはアウトソーシングを徹底して行います。


ASPとクリック型課金がもっと融合していく世界を目指すのであれば、一番手っ取り早い手段はM&A(買収)もしくは連携です。広告主をたくさん抱えており、成果報酬型のノウハウをたくさん持つASPを買収するのが一番の近道です。


ASP自体はオワコンになってくるかもしれませんが、その先を見つめるとアフィリエイトサービスのプロバイダー(ASP)が活かされたサイト作りが今後の主流になってくるでしょう。


そしてつまるところ、Googleにお金をたくさん払う企業の広告がトップに反映されてしまうので、今後はそうした点を気にしながらWEBサイトを作っていくのでしょう。


ASPが無くなっても、広告がある限り、恣意的なサイトしか作れそうにありませんね。その次にくるのは、ライターのオーソライゼーション。クローズドなSNSの出番がやってくるのだと思います。Googleはいつの日か、創造的破壊を迫られる日がやってくるのでしょう。


ということで、今回の話をまとめます。

●Googleの提案
→コンテンツをよくしよう!
→恣意的サイト禁止
→クリック型サイト多数
→ASPオワコン
→クリック型広告の独壇場
→広告は広告。結局は金。
→フラット(偏っていてもok)な記事を書く人やサイトに集中
→検索エンジンのおわり


この構造の終盤は、利用者全てが利口であるのが前提です。
「WEBサイト全ては、誰かのポジショントークで作られている。そんな世界はやめだ!僕の信頼するキュレーターやサイトしか見ないぞ!」なんて思える人はいったい何%でしょうか。


そう考えると、検索エンジンの時代は一生続きそうですね。ただ、数十年後に「Googleという企業があったねー」なんて話をするときが来るかもしれません。未来とは分からないものです。未来の予想図とはいったい...w


しかしGoogleの意図を勝手に読み取って、リスクヘッジするために、自分のWEBサイトに反映させることは決して無駄なことではありません。これからはASPとクリック型広告の両方あるハイブリッド型のWEBサイトが到来すると思っています。その記事はまた今度。


では!

*1:もちろんAdsenseのターゲティングは素晴らしいので、記事の内容と広告がマッチすることだってあります。

*2:広告記事に関してはまた別の難しい要因です。今回はASPに焦点を当てています。

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