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【トレンド日本】
他人の作ったおにぎりは食べられない…小学生の25%が「いや」、人間関係に水を差すことも
他人の作ったおにぎりが食べられない、という人が少なくない。小学生約2500人のうち、およそ25%が「抵抗がある」と答えたという最近の調査結果もある。大人でもそうした例があり、ネットでも「私も食べられない」といった書き込みは数多い。食べられる人にとっては何とも不思議で、そんなことで悩むなんて…とも思えるかもしれないが、食べられない人にとっては真剣な悩み。時には、人の善意をめぐって人間関係に水を差すことにもつながりかねないから厄介だ。(兼松康)
「潔癖症なんかじゃない」
「子供の頃は、運動会なんかのときに、友達のお母さんにおにぎりを勧められて。とてもじゃないけど食べられなかった」
東京都内に住む会社員の平本秀子さん(44)=仮名=は、苦々しい表情でそう振り返る。
「決して自分は潔癖症ではないが」と前置きして、平本さんは他人のおにぎりが食べられない理由について、次のように説明する。
「他人の手に付いているかもしれない黴菌(ばいきん)などを想像してしまう。他人の家の衛生環境も分からないし、特に水回りなどが汚いかもと想像するとダメ。おにぎりを握るときは手がぬれているし、水分を介して不潔な物が付いているかも、という思いが拭えない」
自分の親が握ったおにぎりは食べられるし、コンビニのおにぎりなどは「機械で作られたと思っているから」大丈夫だという。