うどんミュージアムが破産
帝国データバンク 3月10日(火)18時18分配信
京都・祇園で「うどん博物館」を運営していた一般財団法人うどんミュージアム(TDB企業コード658007915、京都府京都市東山区祇園町北側238-2、代表理事高屋友明氏)は、3月5日に京都地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は武田信裕弁護士(京都府京都市中京区河原町二条南西角河原町二条ビル5階、京都総合法律事務所、電話075-256-2560)。
当法人は、2012年(平成24年)10月に設立。京都屈指の観光地である祇園において、「うどん博物館」を運営し、日本全国の約45種類以上のうどんに関する歴史や食べ方、だし汁の展示紹介を行うほか、30種類以上のうどんを施設内で調理して提供していた。2012年12月のオープン以来、新聞各紙やテレビ、旅行情報誌など各種マスコミで紹介され、うどん検定などのイベントも積極的に行い、2014年3月期の年売上高は約1億円を計上していた。
しかし、元々提供価格が比較的高く設定されていたことから、団体客などの集客力に欠け、その後売上げが低迷。オープン効果も薄れ当初ほどマスコミに取り上げられることもなくなった。京都地区の飲食業界の競争が激化するなか、女子会プランの設定など販売促進に尽力するも奏功せず、今年2月24日に店舗を閉鎖していた。
負債は申請時で約8000万円。
最終更新:3月10日(火)18時18分
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