アルゼンチン 撮影のヘリ２機墜落10人死亡

3月10日 14時51分

南米アルゼンチンで、テレビ番組の撮影中だった２機のヘリコプターが墜落して、乗っていたフランス人のオリンピック金メダリストなど１０人が死亡しました。

アルゼンチン北西部のラリオハ州で９日、フランスのテレビ局が番組の撮影のためにチャーターしていた２機のヘリコプターが墜落し炎上しました。
墜落したヘリコプターには、番組の出演者などフランス人８人と、パイロットのアルゼンチン人２人の合わせて１０人が乗っていましたが、全員死亡したということです。
フランスのＡＦＰ通信などは、ロンドンオリンピック競泳女子金メダリストのカミーユ・ムファさんと、北京オリンピックボクシング銅メダリストのアレクシス・バスティンさんなどフランスの著名なスポーツ選手が墜落したヘリコプターに乗っていたと伝えています。
現場は、首都ブエノスアイレスから１１００キロほど離れた山間部で、事故当時、著名なスポーツ選手たちが過酷な環境で生活する姿を伝える番組の撮影が行われていました。
現地で撮影された写真には、墜落したヘリコプターから黒い煙と炎が上がり、周りに大勢の人たちが駆けつけている様子が写っています。
地元の州政府などは、２機のヘリコプターが空中で衝突し墜落した可能性もあるとして事故の原因を調べています。