米国人の7割がイエレンFRB議長を知らないことが最新の世論調査で分かった(写真は連邦議会で証言するイエレン議長、2月撮影) Agence France-Presse/Getty Images
米国人の大半は連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長のことを知らないことが、ウォール・ストリート・ジャーナルとNBCニュースが9日に発表した最新世論調査で明らかになった。
金融危機以降、FRBに対する政治的反発が一部で高まり、FRBは異例の政策を打ち出すことになったが、世論調査で回答を寄せた人々の大半はFRBに対して中立もしくは肯定的な見方を示した。
調査によると、ジョージ・W・ブッシュ前米大統領のことを知らないと回答したのはわずか1%だったのとは対照的に、イエレン氏のことを知らないとの回答は70%に達した。
イエレン氏を知っていると回答した人のうち、16%は同氏に対して中立的な見方を示した一方、6%がいくらか肯定的、また4%がかなり肯定的な見方を示した。一方、いくらか否定的、もしくはかなり否定的な見方をしている人はわずか4%だった。
中央銀行の役割を果たしている機関としてのFRBに対する見方は42%の人が中立と回答した。いくらか、もしくはかなり肯定的な見方をしていると回答したのは30%で、20%の人がいくらか否定的、もしくはかなり否定的と回答した。FRBのことを聞いたことがない、もしくはそれが何であるかを知らないと回答したのはわずか8%だった。