“商品写真の撮り方 完全ガイド”より
その3「ボールペン」の撮り方
Reported by 鈴木知子(2015/3/4 08:00)
この連載は、MdN刊「商品写真の撮り方 完全ガイド プロがやさしく教えるブツ撮りの手引き」(著者:鈴木知子)から抜粋しています。5回にわたり様々な商品写真の撮り方を紹介しますので、どうぞお楽しみに!
クリアなボールペンは背景が透けてしまいますが、不透明なタイプならプラスチック、金属ともに、同じようなセッティングで撮影ができます。光沢、マットと質感によって映り込み方が変わるので、しっかりと確認しながら撮影しましょう。
Step 1 背景紙に直接置かない
ペンなどは、背景紙の上に直接置かず、細くカットしたポリスチレンボードなどで浮かせるように配置しましょう。白い紙に直接置くと輪郭に白が映り込み、あいまいな見え方になってしまいます。背景から離すことによって、背景紙の影響を受けにくくなります。
また丸い形状のペンの場合、簡単に動かないように撮影台と背景紙、背景紙と台、台とボールペン、それぞれ両面テープやねり消しゴムなどを使って、固定しておきましょう。
Step 2 輪郭に紙を映し込む
筒状になっている被写体は、床面の色を拾ってしまいます。背景紙に濃い色の紙を置きましょう。この紙の色がペンの輪郭に映り込むのです。ファインダーを覗き、ペンにかからないように輪郭部分の見え方を確認しながら位置を決定します。
被写体の色にもよりますが、無彩色である黒、グレーが最適です。今回はペンと同系色である茶色の紙を使いました。同系色はなじみがよく、不自然になりません。
Step 3 ハイライトのラインをつくり込む
輪郭の調整が終わったら全体をチェックします。ポイントは金属部分の映り込みと、ボールペン本体のハイライト。ここでは白いラインの部分です。明暗によって立体感を表現するため、ハイライトがないとフラットな印象になってしまいます。ハイライトのラインをまっすぐ、切れないように光を調節しましょう。ここでは窓を利用しているので、台を移動させ調整しました。
また金属部分ですが、真っ黒ではシルバーの質感が伝わりません。レフ板の位置を調整して、金属部分に写し込みましょう。
URL
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