米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）などによると、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）で宇宙飛行士との会話実験に取り組んだ人型ロボット「ＫＩＲＯＢＯ（キロボ）」が１０日午後（日本時間１１日午前）、地球に帰還した。電通などのプロジェクトチームは３月下旬、国内での帰還報告会を計画している。

　キロボは、米スペースＸ社の無人補給船「ドラゴン」５号機で、科学試料などとともに帰還、米カリフォルニア州沖の太平洋に着水した。プロジェクトチームは短文投稿サイト・ツイッターで「キロボ、着水しました！」と帰還を喜んだ。

　キロボは身長３４センチ、重さ約１キロで、日本語の日常会話ができる。２０１３年８月にＩＳＳ内で初起動し、ＩＳＳ船長も務めた宇宙飛行士の若田光一さんとの会話実験に取り組んだ。将来、宇宙での実験の手助けができるロボット開発を目指しているという。【渡辺諒】