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台湾 パイロット10人が適性試験不合格2月11日 20時22分
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台湾で今月4日に旅客機が川に墜落した事故を受け、台湾の航空当局は、運航していたトランスアジア航空に所属するパイロットを対象に適性試験を行ったところ10人が不合格になったとして、再試験で合格するまで勤務を停止させると発表しました。
台湾では今月4日、乗客乗員合わせて58人を乗せたトランスアジア航空の旅客機が、台北市中心部の空港を離陸したあと近くの川に墜落し、42人の死亡が確認され1人が行方不明になっています。事故原因を調査している台湾当局は、事故機の2つのエンジンが、いずれも出力を失って墜落し、そのうちの1つは、パイロットがみずから出力を下げる操作をしたという見方を示しており、一部の地元メディアは機体の故障に人為的なミスが重なった可能性を指摘しています。
これを受けて台湾の航空当局は、トランスアジア航空のパイロットのうち事故機と同じ型の旅客機を操縦するパイロット全員を対象に適性試験を始めました。
発表によりますと、緊急時の対応などについての口頭の試験で、これまでに39人のパイロットが合格した一方、10人が不合格となり、今後、訓練を受けて再試験で合格するまでパイロットとしての勤務を停止させるということです。また、まだ試験を受けていない19人も合格するまで操縦できないほか、今回合格したパイロットも今後行われる操縦に関する技術的な試験で不合格になれば操縦ができなくなるとしています。