MQTTのMQはMessage Queueではありません
MQTTは "Message Queueing Telemetry Transport"の略である、との言説をたまに見かけます。しかし、使ったことがある方なら分かるように、MQTTにはQueueの機能はありません。MQTTのMQは Message Queueの略ではありません。
OASIS 標準となっているMQTT Version 3.1.1ではMQTTはなにの略称かを明示していません。また、MQTTのWikipediaにも (formerly Message Queue Telemetry Transport) とあるようにかつては確かにMessage Queueだったけれど今は違う、と記されています。残念なことに、OASISのTCの名前はMessage Queuingとなっていますが、これはTCを作った時のままということです。
MQTTとは
MQTTは、元々IBMが開発していたものでした。IBMは、後に Websphere MQとなるIBM MQを開発しており、その一連のシリーズということで、MQという言葉が付けられたものです。このことは上記 Wikipedia にも明示されています。
OASISに寄贈した時点でMQTTという名前を変えようかという議論が起きましたが、10年以上使われていた名称のため、変えるのもどうかということで、そのままになって、正式名称を明示しないことに落ち着いたようです。
この話はこちらに投稿されています。
MQTTには Queueの機能はありません
大事なことなので二回言いました。