瀬古さんのナイスなご紹介

3回もメールしてすみません。私、名字が「村山」なんです。結婚してわかったんですけど「村山」って「村上」としょっちゅう間違えられるんですよ。主人がネットで調べたら日本には「村山」より「村上」の方が多いそうです。いくら人数が多いからっていつも間違えられると腹が立ちます。子供達は学校で先生に間違えられても言い直さないでいるそうです。「村山」だけが、そんなに我慢しないといけないんでしょうか? 
(山羊A、女性、48歳、パート)

瀬古さんがまだS&Bの監督をしておられる頃、S&B陸上チームの合宿を宮古島(だっけな)まで見学・取材にいったことがあります。僕は神宮の周回コースで毎日顔をあわせているうちに、瀬古さんとわりに親しくなったので。で、そこで瀬古さんが選手たちに、僕を朝礼で紹介してくれました。「おまえらはどうせ本なんて読まないから、よく知らないだろうが、この方は『ノルウェイの森』を書かれた、日本でもっとも有名な小説家の方だ。村山春樹さんだ」。それを聞いて僕も「え、そうかな?」と首をかしげて、選手のみなさんも「え、そうかな?」と首をかしげていたんだけど、瀬古さんだけは自信たっぷりににこにことしておられました。あの人って、見かけによらずナイスにおかしい人です。

村上春樹拝