おはようございます、時の流れの早さに震えております ザキヤマです。
先日年が明けたと思ったら、早々と1ヵ月が終わって、もう2月突入でございます。1日1日を噛みしめて生きたいものですね。
さて、年が明けて出てくるのは10-12月の決算ですね。いつも通り、アイレップ、オプト、サイバーエージェント、セプテーニの4社の比較いきたいと思います。もはや、比較ではなく、まとめですね。ということで、若干タイトル変えました。それでは、振り返っていきましょう。
■各社の売上高/営業利益/営業利益率(2014年10-12月)
2014年10-12月各社決算まとめ
サイバーエージェントは事業が多岐に渡るので、売上高/営業利益は高い結果となっております。各社、数字の上下など動きがあった模様です。そのあたり各社レビューにて振り返りたいと思います。
各社レビュー
↓
■アイレップ
主な事業の数字
↓
2014年10-12月アイレップ決算
<10-12月>
売上高:12,941,000千円(前年同期比-10,000千円)
営業利益:5,000千円(同-149,000千円)
営業利益率:0.04%
<7-9月>
売上高:13,181,000千円
営業利益:103,000千円
営業利益率:0.78%
従来のサーチ広告中心の事業モデルからの変革を推進中とのことで、先行投資が増えたことによる販管費の増加などが影響し、営業利益が前年同期比-96.7%の500万円と減少した。
広告代理事業はスマホ広告や運用型ディスプレイ広告等の取扱いが拡大するなど、先述した変革が進んでいる。スマホ広告は、アプリプロモーションの専門子会社ネクストフィールドの業績が寄与しており、前年同期比で+20%となった。運用型ディスプレイ広告については、DSPを活用した広告や動画広告などが少しずつではあるが伸びてきている。また、博報堂DYグループ経由のナショナルクライアント売上も拡大中で前年同期比+40%となったが、既存顧客のマイナスをカバーしきれなかったとのこと。
ソリューション事業は、新規連結のオープンコート社が業績に寄与するも、一部の既存大口顧客のニーズが、外部施策⇒コンテンツマーケ等へ変化。この変化に対応中とのことで売上・利益に影響した模様。
数字的にはやや苦しい決算となった印象ですが、2Q以降の巻き返しに期待したいですね。
数字的にはやや苦しい決算となった印象ですが、2Q以降の巻き返しに期待したいですね。
■オプト
主な事業の数字
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2014年10-12月オプト決算
<10-12月>
売上高:16,077,000円(前年同期比+2,002,000円)
営業利益:86,000千円(同-172,000円)
営業利益率:0.53%
<7-9月>
売上高:16,145,000千円
営業利益:120,000千円
営業利益率:0.74%
4Q(10-12月)全体売上としては3Qからほぼ横ばい。営利に関してはDB事業、投資事業で3Q対比でマイナスが膨らみ、-3400万となった。
通期決算だったので、以下、通期決算からレビュー。
通期全体売上に関しては、前年からほぼ横ばいの669億8400万円だったが、営利に関してはホットリンク株式売却による利益が大きく影響し、前年比約3.4倍の44億7100万円となった。事業別に見ると、広告・ソリュで売上がほぼ横ばいなのに対し、営利が前年対比-88.7%の7900万円で着地。PB商品構築などの積極投資もあり、大きく減益となった。
DB事業に関しては、売上が-32.8%の21億600万円、営利が-900万円(前期は4億5300万円の黒字)の営業赤字となった。Xrost DSP・DMPおよびデータ解析企業のConsumer first社への投資を行ったが、販売計画を大きく下回るなどカバーできず。
S&C事業に関しては、営利が前年比+420.6%の1億5200万円での着地となり好調さが伺える。投資事業に関しては、2014年はホットリンクの上場・株式売却があり、営利43億7500万円と大きく利を残す結果となった。こちらはベンチャーなどへ3年間で135億円の投資を実行したが、今後の収益化にも注目したい。
2012~2014の3年間は投資期間と位置付けたオプト。その期間を抜け、2015年以降「新3ヵ年方針」とのことで、PB商品や第2.3の中核を担う事業を早い段階で確立したいところでしょうか。
■サイバーエージェント
主な事業の数字
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2014年10-12月サイバーエージェント決算
<10-12月>
売上高:63,451,000千円(前年同期比+19,700,000千円)
営業利益:12,535,000千円(同+8,300,000千円)
営業利益率:19.76%
<7-9月>
売上高:57,700,000千円
営業利益:7,340,000千円
営業利益率:12.72%
Ameba事業は、売上が95億円と堅調に推移。営利が大きく伸びて、20億9500万円。スマホ投資期を越えて収穫期に入った2014年、着実に利益を生んでおりAmeba事業順調そうです。以前、発表された「Ameba構造改革」が奏功しているのでしょうか。その後の進捗も気になるところです。
ゲーム事業は、引き続き、国内のネイティブが好調。国内ネイティブにフォーカスして見ると2014年3Q(4-6月)で売上56億円、4Q(7-9月)で67億円、そして2015年1Q(10-12月)は76億円とQ毎にステップアップしているのがわかる。タイトルとしては「グランブルーファンタジー」を中心に好調とのこと。
広告事業は、前四半期(4Q)で売上が四半期としては初の売上300億円超えを達成したが、1Qも売上高331億円と、しっかりと積み上げてきました。要因は、スマホ広告が4Qから+27億円増収したことが大きい。営利も28.8億円と、4Qから+7億円。なお、オペ業務をベトナムに移管しているとのことで、営利率の上昇が期待される。
その他、4Qに続き今回も投資育成部門での利益計上がありました。Daum Kakaoの株売却で、売上高56億8200万円、営利48億4700万円が乗っかってきております。
既存3事業を着実に伸ばし、新規事業も同時に生み出していっております。事業軸が多いと強いですね。さらに、755の台頭や、LINEとの合弁やエイベックスとの提携など、楽しみなネタも多くもっており、今後もグループ全体のより一層のご活躍に期待したいですね。
■セプテーニ
主な事業の数字
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2014年10-12月セプテーニ決算
<10-12月>
売上高:14,026,000千円(前年同期比+1,494,000千円)
営業利益:429,000千円(同+253,000千円)
営業利益率:3.06%
<7-9月>
売上高:13,985,000千円
営業利益:555,000千円
営業利益率:3.97%
ネットマーケ事業が堅調で、2ケタ増収を維持した上に、1Q売上高としては過去最高。営利は業績予想を約43%上回った(4億2900万円)が、メディアコンテンツ事業の先行投資の影響もあり減益となった。
ネットマーケ事業は、売上高が過去最高を更新するも、前年同期比で減益(前年同期比-1億200万円)となった。減益要因としては、前年同期の一時的な総利益増加要因の反動によるものが大きく、水準としては高い営利額であると言えそう。スマホ、ソーシャル、海外の各プロダクトが着実に伸長。スマホ広告は前年同期比約1.6倍の74億5500万円(構成比56.1%)まで成長。得意のソーシャルは、事業売上高が前年同期比約2.3倍の22億9600万円と大きく伸びた。海外に関しても、韓国子会社の連結開始もあり、前年同期比約2.3倍の17億1000万円に拡大した。主要3プロダクト、すべて順調そうです。
メディアコンテンツ事業は、セガネットワークスとの協業タイトル「大乱闘!!ドラゴンパレード」のリリースが1月に延期された影響もあり売上高7億9400万円(前年同期比-9.1%)と減収。営利に関しては、マンガコンテンツ事業「GANMA!」の先行開発投資の影響もあり、1億5500万円(前年同期比-1億1300万円)の営業損失となった。
ただ、1月に「GANMA!」が100万DL、月間PV数1.7億PVを突破するなど、着実に伸ばしている。
以上、2014年10-12月の決算まとめでございます。
通期決算の発表もあり、来期計画も発表されております。今までとは異なり、広告代理だけでは厳しくなってきた昨今、スマホへの変換期がピークを終え、各社の新領域への投資(投資結果含む)動向が気になるところでございます。また春にお会いしましょう。
[過去の関連エントリー]
2014年1-3月はコチラ
2014年4-6月はコチラ
2014年7-9月はコチラ
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