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 葛西臨海水族園(東京都江戸川区)でマグロやカツオが大量死した問題で、東京都は20日、クロマグロ2匹とスマ(カツオの仲間)1匹の死体の内臓からウイルスが検出されたと発表した。大量死の原因の可能性があり、病原性かどうかを含めウイルスの特定を進める。

 都は10日に解剖した3匹の病理検査を日大生物資源科学部に依頼。培養検査の結果、3匹ともに脾臓(ひぞう)の細胞からウイルスが検出された。いずれも脾臓が変性しており、悪影響を及ぼすウイルスとみられる。同時に培養した脳からは3匹ともにウイルスは見つかっていないという。

 同園には昨年12月1日の時点でマグロとスマ、ハガツオが計165匹いたが、スマは19日までに全滅し、20日夕の時点でマグロ3匹、ハガツオ4匹まで激減している。錦織一臣副園長は「7匹もあまり良い状態ではない」と話している。