さとり世代は日本を救うか?

津田大介氏「今の若者はゼロイチで考えすぎ」

”減点型社会”が若者を変えた?

ジャーナリスト、メディア・アクティビストとして幅広く活動する津田大介氏は、若い世代からも大きな支持を集めている。その津田氏からは今の若者はどう見えるのか?若者研究家の原田曜平氏と津田氏の対談を、前・後編の2回にわたってお届けします。

メルマガは順調ですか?

原田:津田さんといえば、ツイッター活用の先駆者というイメージが強いですが、近年は「メディアの現場」というメルマガでも成功されています。津田さんをツイッターでフォローしたりメルマガを購読したりするのは、どのような人たちなのでしょうか。

写真左より原田曜平氏、津田大介氏

津田:おそらく自分の頭で考えたいと思っているまじめな人が多いのではないでしょうか。「意見を押し付けられているのではなく、考えるきっかけを与えてくれる」と、よく言われます。

僕は、どちらかというと自分の意見ではなく、「こういう見方があるよ」という情報提示の仕方をしているので。東日本大震災があってからは関連情報をいろいろ流しましたので、震災を機に情報源として使う人が増えたのかなとは思います。

原田:メルマガは週に1回の発行ですが、どのような内容なのでしょうか。

津田:雑誌形式にしているので、さまざまな情報が得られます。最初はその週にあった時事ニュースの解説。そしてラジオなどで面白かった話を再編集したものとか、原発情報のクリッピングだとか。あとは日記と、読者の質問に回答するQ&Aですね。ちなみに、メルマガの面白いところなのですが、成功しているメルマガはどれもQ&Aがついてるのです。1回100~200円くらいで週1度質問ができるのですけど、コンサル料としてはすごく破格ですよね。

原田:メインの読者層は?

津田:主に20~30代のビジネスマンですかね。女性がだいたい4人に1人です。当初は30~40代が多かったのですけど、20代が増えています。大学生も「就活に便利だ」というと、けっこうとってくれる。面白いことに、高校生もわりと多いんですよ。

原田:津田さんのメルマガは有料ですよね。それにお小遣いを使う高校生って……。

津田:ませてますよね。

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