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タリバンが勝利宣言 国際部隊の撤退で
1月1日 19時52分

アフガニスタンで、13年にわたって駐留してきたアメリカ軍を中心とする国際部隊の戦闘任務が終了して大部分が撤退したことについて、反政府武装勢力タリバンが声明を発表し、みずからの勝利だと位置づけました。

アフガニスタンでは、2001年にアメリカで起きた同時多発テロ事件のあとの軍事作戦として、アメリカ軍を中心とした国際部隊が駐留してきましたが、先月31日、13年にわたる戦闘任務を終え、大部分が撤退しました。
これを受けて、反政府武装勢力タリバンが声明を発表し、この中で「外国の侵略者に対する民衆の勝利はすばらしい成果だ」として、国際部隊の大部分の撤退をみずからの勝利と位置づけました。
また、「問題の真の解決は、すべての国際部隊が無条件で完全に撤退することだ」として、今後も現地の軍や警察の訓練などに当たる1万2000人規模の国際部隊の撤退を求めています。
一方で、声明では、「アメリカなどが建設的かつ論理的な方法で問題を解決したいのであれば、友好的な形で容易に実現することが可能だ」として、和平交渉の可能性に含みを持たせています。
アフガニスタンではタリバンの攻勢が収まらず、アメリカ軍の撤退後にイスラム過激派組織が勢力を拡大したイラクの二の舞になるのではないかという懸念も出ていて、今後、和平交渉に向けた動きがみられるのか注目されます。

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