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J1仙台・MF太田、古巣磐田に復帰

太田 吉彰

 J1仙台のMF太田吉彰(31)がJ2磐田に移籍することが31日、分かった。太田は磐田からの獲得オファーを受け悩んだ末に最近になって決断したという。仙台には既に退団の意向が伝えられている。
 太田は2010年に仙台入り。主に右サイドMFで、スピードある突破と抜群の運動量が持ち味。当時の手倉森誠監督(青森県五戸町出身)による堅守速攻のチームスタイルの申し子として、献身的な働きをしてきた。11年の4位、12年の2位躍進を支えたほか、13年に仙台として初出場したアジア・チャンピオンズリーグでも活躍した。
 14年まで3年間は全試合出場。今季ホーム最終の第33節徳島戦で先制点を決め、残留決定に尽力した。仙台では5年間で153試合出場、12得点だった。
 11年4月、東日本大震災の後に再開された最初のリーグ戦(対川崎)で殊勲のゴールを決め、被災者を勇気づけた。その後も懸命なプレーでチームを引っ張り、仙台の看板選手となっていた。
 関係者によると、太田は当初、愛着のある仙台に残留する方向で考えていたが、ジュニアユースから09年まで在籍した磐田から粘り強く要請され、悩み抜いた末に最近になって古巣復帰を決断したという。
 磐田は13年にJ2降格。今季はJ2の3位でJ1昇格プレーオフに進出したが、準決勝山形戦で相手GKの劇的ゴールにより敗退。名波浩監督の下、来季のJ1昇格に向け、チームを再構築しているところだった。


2015年01月01日木曜日

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