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写真で見る スズキ「アルト」
(2014/12/29 00:00)
軽自動車の代名詞とも言えるスズキ「アルト」。過去に「アルト ワークス」のような“異端児”ともいえるモデルをラインアップしたことがあったものの、ベースモデルは1979年のデビュー以来、一貫して実用車のポジションを守ってきた。今回デビューした8代目もこれまでの思想を継承。新開発プラットフォームをはじめ新技術や機能を採用することで、軽セダンの新たな領域を目指したチャレンジを行っている。
新たに採用したプラットフォームは、軽さと高剛性を追求しているのが特長だ。アンダーボディーは構造や部品配置を全面刷新することで軽量化を実現するとともに、ねじり剛性、曲げ剛性とも約30%向上。サスペンションについても一部車種のリアにトーションビーム式を採用したほか、ストロークの拡大や高剛性化などにより、操縦性や乗り心地の向上を実現している。これらプラットフォームの変更をはじめ高張力鋼板の採用拡大、内外装パーツ、シート、エンジンなど細部まで徹底的に見直された結果、7代目アルトエコより約60kgという大幅な軽量化を達成している。
エンジンは直列3気筒DOHC 0.66リッター12バルブの「RA06A」を採用。同ユニットは「ワゴンR」などにも搭載されている、いわば同社の軽自動車用標準エンジンといえるものだが、圧縮比を11.5まで高めたほか吸気ポートおよびピストン上部形状を変更するなど、熱効率を向上するためのチューニングが施された最新版となる。トランスミッションは燃費性能を向上した改良版CVTのほか、「5速AGS(Auto Gear Shift)」、5速MTと3種類を用意。5速AGSは先だってモデルチェンジを行った軽トラック「キャリィ」にすでに搭載されているが、同社の軽乗用車では初採用となる。このトランスミッションは、5速MTをベースにクラッチとシフト操作を自動で行う電動油圧式アクチュエーターを採用したもので、少しだけ試乗させて貰ったところシフトチェンジはなめらかで素早くフィーリングは良好。これなら5速MTをラインアップせずCVTと5速AGSだけでよいのでは? と尋ねてみたところ、5速MT車は高齢者を中心に根強い需要があり、あえて残してあるとのこと。駆動方式は2WD(FF)とフルタイム4WDが用意される。
スペックは最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク58Nm(5.9kgm)/4000rpm。CVT車とセダンの5速AGS車には吸排気ともに可変バルブタイミング(VVT)を備えたハイスペックバージョンを搭載しており、こちらは最高出力38kW(52PS)/6500rpm、最大トルク63Nm(6.4kgm)/4000rpmとなっている。また、同時発売とはならなかったが、ターボユニットを搭載した「アルトターボRS」の発売もアナウンスされており、より刺激的なスペックが期待できそうだ。
気になるのは燃費だが、軽量化をはじめエンジンおよびトランスミッションの高効率化といったベーシックな部分のブラッシュアップに加え、スズキ独自のブレーキ回生システム「エネチャージ」を採用。より高効率な「Sエネチャージ」ではないものの、もっとも燃費のよいセダン(2WD/CVT)ではガソリン車トップとなる37.0km/Lを実現している。
ラインアップはセダンが「F」「L」「S」「X」の4タイプで、トランスミッションはFが5速MT&5速AGS、それ以外はCVT、駆動方式は2WDと4WDの選択が可能。また、バンモデルとなる「VP」も用意されており、こちらは5速AGS車が2WD&4WD、5速MT車は2WDのみとなる。
価格はセダンが84万7000円〜122万9040円、バンが69万6600円〜88万5600円。エコカー減税はセダンの5速MT&4WD車以外と、バンの5速AGS&2WD車が100%免税、それ以外は取得税80%、重量税75%減税対象となる。
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