なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2014-12-25
■[MFDS]日本産輸入食品の放射能検査の結果
検査実施課/輸入食品政策課
- 2014-12-19
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&seq=25973
2014.12.12.∼2014.12.18
- 2014-12-12
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&seq=25891
2014.12.5.∼2014.12.11.
■[MFDS]「民間専門家委員会」日本の放射能安全管理現地調査の実施
検査実施課 2014-12-12
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=25890&cmd=v
政府は日本放射能安全管理民間専門家委員会(委員長李ジェギ教授)が日本産食品に対する放射能安全管理状況を確認するために 2回(‘14.12月, ’15.1月)にわたって現地調査すると発表した.
今回の調査は日本現地水産物市場(港湾含む), 民間検査機関, 政府機関, 地方自治体, 消費者団体などを訪問して日本国内の放射能安全管理状況を確認する
1次現地調査は 12月 14日から 19日までの予定であり, 日本政府の水産物総合モニタリング計画, 政府測定結果の管理, 汚染水中長期管理対策など放射能検査と追加汚染予防管理を重点に点検する。
2次の調査は来年 1月 12日から 17日までの予定で、操業地域管理状況, 放射能検査証明書発給状況など食品放射能安全管理を中心に点検する.
現地調査結果は臨時特別措置検討に反映して国民に公開する。
民間専門家委員会は去る 9月 22日日本臨時特別措置検討のために発足してこれまで 6回会議を開催した.
その間日本政府が提供した資料について放射能検査結果統計的分析, 放射性セシウムの食品放射能検査指標物質としての適正性, 臨時特別措置状況での放射性セシウム暫定基準値 100Bq/kg設定の科学的合理性, その他核種追加検査証明書要求の適正性などテーマ別に議論された
■[MFDS]飼料用に輸入した原料で製造した「プロポリス」製品の回収措置
不良食品根絶推進団 2014-12-11
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=25880&cmd=v
食品医薬品安全処は食品製造加工業社 (株)バイオプロテックが飼料用に輸入したプロポリスを食品の原料に使って製造•加工した製品(類型 : 飲み物)を販売中断及び回収措置すると発表した
■[MFDS]ミックスドリンクを身長の伸びに効能があるかのように虚偽•誇大広告した会社摘発
危害師範中央調査団 2014-12-10
http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=25858&cmd=v
食品医薬品安全処は食品原料に使うことができない牛皮消(ガガイモ科の植物)を使って製品を生産した食品製造業社代表とこれら製品が成長期児童の身長の伸びに効能があると虚偽・誇大広告した販売業社代表など 5人を「食品衛生法」違反疑いで摘発, 検察に送致した。
この事件は不正不良食品根絶のために 「食品衛生法」に刑量下限制及び不当利得還収制を取り入れて以来(‘14.1) 食薬処が摘発して適用される最初の事例で、被疑者の犯罪事実が認められた場合 1年以上 7年以下の懲役(刑量下限制) 及び販売価格の 4倍以上 10倍以下の罰金刑(不当利得還収制)の処罰が下される
■[ASA]ASA裁定
- ASA Adjudication on The Healthy House Ltd
24 December 2014
各種電磁場防護装置(?)の宣伝の「電磁場には発がん性がある」について。Healthy House社はコメントを拒否した
- ASA Adjudication on Unilever UK Ltd
24 December 2014
http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2014/12/Unilever-UK-Ltd/SHP_ADJ_275973.aspx#.VJt03AC5Q
練り歯磨きの宣伝ポスターの歯のエナメルが「再生REGENERATE」するという表現について。根拠として提示された文献で使われているのは「修復」「再石灰化」「再硬化」「保護」であり「再生」を使っていたのは1報のみだった。消費者が「再生」という言葉からイメージするのは一度失った歯のエナメルが新たにできることであり、この表現は正確ではなく違反。
- ASA Adjudication on The National Anti-Vivisection Society Ltd
24 December 2014
生体実験反対パンフレットの「英国は他のどのEUの国より多くのサルを使っている」「動物での安全性試験はヒトでおこることを予想できない」「TGN 1412の医薬品試験の惨事は微量投与試験で避けられる」が全て事実ではないため違反
- ASA Adjudication on Indigo Sun Retail Ltd
24 December 2014
日焼けサロンチェーンのウェブサイトの「事実と作り話」という題のページで日焼けサロンでの日焼けは皮膚がんを増やさないという大規模研究があると主張。しかし引用されている報告は悪性黒色腫のみを扱ったもので皮膚がん一般ではなく日焼けマシンは皮膚がんリスクを上げると一般的に合意されている。
- ASA Adjudication on Caviar Classic London Ltd
24 December 2014
キャビアの宣伝。最高級のベルーガ・キャビアはHuso huso(オオチョウザメ)の卵だがアムールチョウザメ(Acipenser schrenkii)とベルーガチョウザメのハイブリッドの卵をアムールベルーガキャビアと宣伝していた。ハイブリッドであることを説明しないと専門家ではない消費者はベルーガキャビアと誤認するだろうから基準違反。
(難しい)
■[ ProMED]未殺菌ミルク−米国 感染リスク2007-2012
Unpasteurized milk - USA: infection risk, 2007-2012
2014-12-24
http://www.promedmail.org/direct.php?id=3051804
CDCのEmerging Infectious Diseasesに発表された調査と関連文献を紹介。
未殺菌ミルクに関連するアウトブレイクが過去6年間で増加していることの背景に、「よりナチュラルなもの、地元のものがいい」という流行がある。また殺菌することによって栄養やその他のメリットが損なわれるという認識があり特にインターネットで間違った情報に基づく「未殺菌ミルクについての議論が続いている」という主張が出回っている。しかし未殺菌ミルクには明確に有害影響があり主張されているメリットとは比べものにならない
(地産地消とかオーガニックとか薦める「食育」なんて有害なのに。経済的メリットもあまりなさそうだし)
■トライデント作戦は違法シーフード取引を標的にする
NSW食品局
Operation Trident targets illegal seafood trade
19 December 2014
http://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/media-releases/mr-19-Dec-14-operation-trident#.VJtqNAC5Q
消費者には、このクリスマスに盗まれたシーフードを避けるよう強く求める
トライデント作戦は牡蠣のピークシーズンに盗難や違法取引を集中的に取り締まる
違法シーフードはしばしば冷蔵保管されず産地も不明で健康リスクになる
■[MPI]行楽客に貝中毒リスクが高いことを警告
Holidaymakers warned about high risk of shellfish poisoning
Date: 23 Dec 2014
一次産業省(MPI)は行楽客が麻痺性貝毒中毒になるリスクが高いことに気がつかないまま貝を採って食べようとプレンティ湾に向かっていることを心配している。プレンティ湾沿岸のほとんどに貝を採らないようにという健康警告が発せられている。MPIは毎週ニュージーランド沿岸の水と貝を検査し、毒素がある場合は健康警告を出している。
Marlborough地域でも警告に注意が必要である。Tory ChannelにもAlexandrium catenellaの大発生のため警告が出ている。この大発生はここ数年毎年起こりQueen Charlotte Soundまで貝の汚染が拡大するだろう。
プレンティ湾地域のモニタリングでは毒素濃度が非常に高く(一部は警告を出すレベルの20倍)さらに増加している可能性がある。このような高濃度では集中治療が必要になる。2年前、30人が中毒になり数人は集中治療が必要だった。これまで今年健康局に報告された貝毒中毒事例は13症例で何人かは入院している。彼らはプレンティ湾沿岸の貝を食べている。リスクがあるにもかかわらず、問題の地域の貝を採り続けている人がいるようだ。
先週警告範囲が拡大された。
問題となっているのはAlexandrium minutumで、ニュージーランドの水域の多様な有毒藻類のうち最も毒性の高い化合物を作る。
■[MPI]ノースランドパウア(貝)作戦で25人逮捕
Twenty five people caught in Northland paua operation
Date: 23 Dec 2014
ノースランドの沿岸パトロールで25人がパウア貝のレクリエーションによる採取規制である1人1日10個以下あるいは125mm以下のものは採ってはならない、に違反した。逮捕されたのはほとんどが地元の住人。
■[NHS]2014年最も人気のあったトップ10ニュース
Behind the Headlines
The top 10 most popular news stories of 2014
Wednesday December 24 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/12December/Pages/The-top-ten-most-popular-news-stories-of-2014.aspx
10. イングランドで猩紅熱急増
9.野菜や果物を1日5単位から7単位へ
8.英国で自宅HIV検査キット合法化
7.妊娠初期の少量飲酒は「赤ちゃんに有害」
6.大麻は「ヘロインと同じくらい有害で依存性」と表示
5.どんながんでも治せるという主張は「誤解を招く」
4.エボラは英国にも到達するだろうがアウトブレイクリスクは低い
3.英国でのエボラウイルスの脅威は「極めて低い」
2.胃を膨らませる錠剤が英国に
1.高タンパク質食は喫煙ほど悪くはない
■[ヘルスカナダ]ヘルスカナダの検査で表示されていない医薬品成分が検出されたため"Jetfuel Superburn"リコール
"Jetfuel Superburn" recalled after Health Canada tests find undeclared drug ingredients
December 24, 2014
http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2014/43087r-eng.php
ボディビル用と宣伝されて販売されていた製品から二つのアンフェタミン様医薬品成分(ベータメチルフェネチルアミンとフェニルプロピルメチルアミン)が検出された。
NPN 80041638と表示されているものと表示されていないもの(最大強度)の2種類
製品の写真あり
■[FDA]公示
- Triple PowerZEN Goldには表示されていない医薬品成分が含まれる
Public Notification: Triple PowerZEN Gold contains hidden drug ingredient
12-23-2014
FDAの検査でシルデナフィルが検出された。製品の写真あり
- Zhansheng Weige Chaoyue Xilishiには表示されていない医薬品成分が含まれる
Public Notification: Zhansheng Weige Chaoyue Xilishi contains hidden drug ingredient
12-23-2014
FDAの検査でシルデナフィルが検出された。製品の写真あり
- Samurai-Xには表示されていない医薬品成分が含まれる
Public Notification: Samurai-X contains hidden drug ingredient
12-23-2014
FDAの検査でシルデナフィルが検出された。製品の写真あり
(「さむらいエックス」って日本語で書いてある)
■[FDA]警告文書
Warning Letters
Gerratt Dairy 12/15/14
http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2014/ucm427438.htm
食用として販売された乳牛の残留動物用医薬品アンピシリン
■おまけ
カツオ節は毒物?EUが輸入を認めない理由
http://b.hatena.ne.jp/entry/bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20141221-00041692/
言葉足らずな記事なのでちょっと見当違いなコメントもあるので。
・燻製に含まれるベンゾピレンBaPは遺伝毒性発がん物質でALARA原則が適用される。
・燻製でできるのはBaPだけではなく、多種類の多環芳香族炭化水素(PAH)ができる。BaPはPAHの指標に過ぎない。
・EUはいくつかの食品に規制値を設定している
参考
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/pdf/120514_pah.pdf
・燻製なら全て規制値を超えるわけではない。規制値以内の製品もある。
・規制値以内に収めるためには工程管理が必須になるが日本はそういう考え方が小規模業者にはあまり浸透していないような(輸出したいならHACCP必須)。
・基本的に遺伝毒性発がん物質は望ましいものではないので、EUでは燻製の代わりに燻製風味の香料(くん液)を使うことで暴露量を下げていっている。いろいろな種類のくん液を食品添加物として認可している。くん液は燻製の煙成分から発がん物質を除去して作っている。食品添加物は食品のリスクを下げるために役にたっている。
・鰹節は軽いので他の燻製の基準値を適用されると超過しやすい。ただそのぶん摂取量も少ないので必要なら別途基準を作ることはできるだろうけれど欧州にはその必然性はないだけ。
・韓国は「世界で最も厳しい基準を採用」することが好きなので欧州の基準に倣った。でもさすがに鰹節には別枠を設けた。
・ただ韓国は韓国人が大好きなごま油にEU基準をそのままあてはめてしまったのでしょっちゅう違反がでている。ごまを炒った香ばしい香りのないごま油なんて!炒るとPAHはできる、精製すれば多分除去できるけれどごま油の風味もなくなる。
・PAHは脂溶性なので鰹節の場合、だしで使ったらだし汁にはほぼでない。おかかはそのまま食べるのでしょうがない。
・ちなみに昆布はヨウ素が多すぎるのでEUにはそのまま使えない。
・伝統だから、文化だから、ではなくて、相手国が納得できるように科学的根拠(この場合定量的な数字必須)を示してリスク管理法も実装してちゃんと説明しよう。科学の言葉は基本的には通じるしその過程でもっといいものができるようになる。いろいろなものを柔軟に受け容れて改良してきたのが日本の食文化なのであって昔の方法をそのまま是として変化を拒んできたわけではないでしょうに。