欧州の状況、一部で考えられているほど悪くない=独連銀総裁
[ベルリン 28日 ロイター] - ワイトマン独連銀総裁は、フランクフルター・アルゲマイネ紙(日曜版)のインタビューで、欧州の状況は一部で考えられているほど悪くないと指摘し、来年のドイツの成長率は予想を上回る可能性があると述べた。欧州中央銀行(ECB)理事として、ECBの国債買い入れにあらためて反対の姿勢を示した。
独連銀は今月、ドイツの来年の成長率予想を従来の半分の1.0%に、14年の予想も6月時点の1.9%から1.4%に引き下げた。
ワイトマン総裁は「現在のような状況で、原油価格が現行の低水準にとどまれば、インフレ率は予想を下回るだろうが、成長率は回復が見込まれる」と述べ、「欧州の状況は一部で考えられているほど悪くない」と指摘した。
ECBの金融政策をめぐっては、景気支援に残された手段は広範囲な国債買い入れと言われていることについて、ワイトマン総裁は、「最近、よく聞かれる『いつ買い入れに踏み切るか』という質問には、いら立たしい思いをしている」と述べ、金融市場からの圧力でECBが国債買い入れを決めるべきでないとした。
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2015年の視点 ─ 日本と世界の明日を読む
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[東京 26日 ロイター] - 2015年のキーワードは「ギャップ」だ。日本経済でみれば、景気は堅調だが物価は上昇幅がスローダウン。企業は強いが、家計は弱い。市場では、株高にもかかわらず金利は低下。これらの格差が一段と開き、各金融市場には強さと弱さが同居するとみられている。 記事の全文
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