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KDDIは10月2日、モバイルセキュリティを手掛ける米Lookoutと提携すると発表した(撮影は筆者)

 昨年、NTTドコモがアップルのiPhoneを取り扱うようになり、さらに今年はソフトバンクモバイルがソニーのXperiaを投入するなど、今はキャリア間の端末ラインナップの差はなくなりつつある。

 「人気機種を使いたいから別のキャリアにMNPをする」というのは昔の話であり、いまではキャリアを変えることなく、機種変更で人気機種を手にできる時代になったと言える。

 料金プランにおいても、今年、NTTドコモが「カケホーダイ」として、月額2700円でNTTドコモユーザー宛だけでなく、他の携帯電話会社や固定電話宛であっても定額の範囲内に収まるプランを始めたが、すぐにソフトバンクが「スマ放題」、KDDIが「カケホとデジラ」を対抗策としてぶつけてきたことで、「3社横並び」の感が強くなった。

 結果、「どのキャリアを選んでも同じ」という認識がユーザーに広まりつつある。

 しかし、そんなキャリアの「同質化」が進む中、何とか個性を出そうとしているのがKDDIだ。同社では特にサポート体制の強化を打ち出し、例えば、ケータイユーザーがスマホデビューしやすいように、スマホを短期間、貸し出してお試しできるような施策を展開するなど、初心者が安心して、スマホを使える環境を整備している。

 そんなKDDIが、この秋にタッグを組んだのが、アメリカ・サンフランシスコの「Lookout」という会社だ。

 Lookoutは世界で5800万ユーザーがいるというセキュリティアプリだ。Lookoutではスマホを紛失した際、遠隔操作で紛失した場所を検索し、パソコンなどの地図上に端末の位置情報を表示するといったことが可能だ。さらに端末内の個人情報を見られないようにするために、遠隔でロックをかけたり、データを消去するといったこともできる。

 また、端末がサイレントモードやマナーモードになっていても、大きな音をアラーム音を出して見つけやすくもできる。電池が切れそうな時も、その直前の位置情報が記録されるため、見つけやすくもなるという。

スマホにアプリを入れると、パソコンからスマホの場所を確認できる。遠隔からロックを掛けたりする、アラームを鳴らしたりできる

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