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 栃木県で数十匹の犬の死体が相次いで見つかった事件で、県警は18日、同県那須塩原市共墾社1丁目、元ペットショップ店員木村正樹容疑者(39)を廃棄物処理法違反と動物愛護法違反、河川法違反の疑いで逮捕し、発表した。「知人から引き取って搬送中に死んでしまい、処分に困って捨てた」と話しているという。捜査関係者によると、知人は愛知県のブリーダーという。

 県警生活環境課によると、木村容疑者は10月30日夜から翌31日未明にかけ、宇都宮市の鬼怒川河川敷に犬45匹の死体、同県那珂川町の山林に犬27匹の死体と生きた犬8匹を捨てた疑いがある。

 木村容疑者は、10月下旬に生きた犬を知人のブリーダーから無償で引き取り、木箱に入れてトラックで県内に運ぶ途中で死んでいるのに気づいたといい、「もらった犬は希望する人に売ったり、譲ったりするつもりだった」などと供述しているという。

 「報道を見て捕まると思った」として今月11日、宇都宮東署に自首してきたという。県警は今後、犬の死体を解剖して死因を詳しく調べる方針。